東洋医学用語『眥漏(涙嚢の慢性炎)』を解説
東洋医学の研究家
東洋医学の用語『眥漏(涙嚢の慢性炎。内眼角からの津または膿の頻繁な流出を伴う。)』について説明してください。
東洋医学を知りたい
眥漏とは、涙嚢の慢性炎のことです。内眼角から津または膿が頻繁に流出する症状を伴います。
東洋医学の研究家
眥漏の原因は何でしょうか?
東洋医学を知りたい
眥漏の原因は、細菌やウイルスによる感染症、涙嚢の閉塞、アレルギーなどがあります。
眥漏とは何か?
-眥漏とは何か?-
眥漏は、涙嚢の慢性炎症で、涙嚢から膿や液体が頻繁に流れ出るという特徴があります。涙嚢は、涙を鼻腔に流すための小さな袋状の器官で、内眼角にあります。眥漏は、細菌やウイルス感染、アレルギー、鼻づまり、涙管閉塞などが原因で起こります。症状としては、涙や膿の流出、眼の痛み、腫れ、かゆみ、充血などがあります。治療は、原因に応じて抗菌薬、抗炎症薬、アレルギー薬などが使用されます。また、涙管閉塞の場合は、涙管を拡張したり、手術で涙管を再建したりすることがあります。
眥漏の原因と症状
眥漏の原因と症状
眥漏を引き起こす主な原因は、以下の通りです。
* 涙嚢炎涙嚢が細菌やウイルスに感染して炎症を起こすこと。
* 涙道狭窄涙の流れる道である涙道が狭くなったり、詰まったりすること。
* 眼瞼内反まつ毛や皮膚が眼球の内側に巻き込まれ、涙嚢を刺激すること。
* 結膜炎結膜が細菌やウイルスに感染して炎症を起こすこと。
* 麦粒腫まぶたの縁にある分泌腺が感染して炎症を起こすこと。
* 霰粒腫まぶたの縁にある分泌腺が詰まってできる、小さな隆起。
眥漏の症状としては、以下の様なものがあります。
* 内眼角から津または膿が頻繁に流れ出す。
* 目の周りが赤く腫れる。
* 目の痛みが生じる。
* 目が乾燥する。
* まぶたが重く感じる。
* 視界がぼやける。
眥漏の症状が現れた場合は、早めに眼科を受診することが大切です。早期に治療を開始することで、症状の悪化を防ぐことができます。
眥漏の治療法
眥漏に対する西洋医学の処置は、眼科医による抗菌剤点眼、眼科用軟膏による点眼、眼科用抗菌剤による治療などが主体です。また、炎症を鎮静化するために、保冷剤や濡れた布で患部を冷やしたり、抗炎症剤を内服したりすることもあります。また、涙嚢を洗浄するために、涙管洗浄術や涙嚢洗浄術を行うこともあります。また、涙嚢炎が原因で涙の通り道が狭くなったり、詰まったりしている場合は、涙道形成術を行うこともあります。
東洋医学では、眥漏は、「気滞血瘀(血行不良)」と「痰湿(湿気過多)」によって引き起こされると考えられています。証(症状)に応じて、瀉血(血を抜き、気血の運行を改善する)や、祛痰薬(痰を除去する薬)を投与します。また、鍼灸治療を行うこともあります。なお、東洋医学の治療は、あくまでも西洋医学の治療を補助するものであり、どちらかの治療法のみで決着させることは困難であることに留意する必要があります。
いずれにせよ、眥漏の治療は、早期発見・早期治療が大切です。症状に気づいたら、早急に眼科医を受診するようにしましょう。
眥漏の予防策
眥漏の予防策
眥漏は、目の内側の涙嚢が炎症を起こし、膿や涙が常に流出する状態です。原因としては、細菌感染や涙管の詰まりなどが挙げられます。眥漏を予防するためには、以下のようなことに注意が必要です。
* 目を清潔に保つ。
* 感染症にかからないようにする。
* 涙管の詰まりを予防する。
具体的には、以下のことに注意しましょう。
* 手を清潔にしてから目やその周辺を触らない。
* 目をこすらない。
* コンタクトレンズを清潔にする。
* 風邪などの感染症にかからないように注意する。
* 涙管が詰まっている場合は、早急に眼科を受診する。
また、以下のような生活習慣を心がけることも大切です。
* 十分な睡眠をとる。
* ストレスを溜めない。
* 規則正しい食生活を送る。
* 定期的に運動する。
これらの予防策を心がけることで、眥漏の発症リスクを下げることができます。