東洋医学の用語「熱閉」について

東洋医学の用語「熱閉」について

「熱閉」とは？

「熱閉」とは、東洋医学の用語で、内臓および経絡における熱邪の停滞を指します。熱邪とは、火熱の病邪のことで、その主な症状は発熱、のどの痛み、咳、赤目、口の渇き、便秘などです。熱邪が内臓や経絡に停滞すると、熱閉が起こり、さまざまな症状を引き起こします。

例えば、熱閉が肝臓に起こると、肝火が上昇して、頭痛、目のかすみ、耳鳴り、イライラなどの症状が現れます。また、熱閉が肺に起こると、肺熱が上昇して、咳、痰、胸の痛みなどの症状が現れます。さらに、熱閉が胃腸に起こると、胃腸熱が上昇して、胃痛、腹痛、下痢などの症状が現れます。

熱閉は、主に熱性疾患、感染症、炎症などの際に起こります。また、過労、ストレス、不摂生などの生活習慣が原因で起こることもあります。

熱閉を治療するには、まず熱邪を除去することが重要です。そのためには、漢方薬や鍼灸、艾灸などの治療法が用いられます。また、熱閉を予防するためには、規則正しい生活習慣を送ることが大切です。

「熱閉」を引き起こす原因

「熱閉」を引き起こす原因

「熱閉」を引き起こす原因は、主に以下の3つです。

1. 外因によるもの
外因による「熱閉」の原因には、暑邪、湿邪、火邪などがあります。暑邪は、夏の暑さや熱が過剰に体内に侵入することで生じます。湿邪は、湿度の高い環境や、水分の摂りすぎによって生じます。火邪は、炎症や熱傷などによって生じます。

2. 内因によるもの
内因による「熱閉」の原因には、陰虚、陽盛、気滞、血瘀などがあります。陰虚は、体内の陰液が不足することで生じます。陽盛は、体内の陽気が過剰になることで生じます。気滞は、気の巡りが滞ることで生じます。血瘀は、血液の巡りが滞ることで生じます。

3. その他の原因
「熱閉」を引き起こす原因には、それ以外のものも考えられます。例えば、不摂生な食生活や運動不足、ストレスなどです。不摂生な食生活や運動不足は、体内のバランスを崩して「熱閉」を引き起こすことがあります。ストレスは、気の巡りを滞らせて「熱閉」を引き起こすことがあります。

「熱閉」の症状

「熱閉」の症状

東洋医学では、熱閉は内臓および経絡における熱邪の停滞であると考えられています。熱閉は、高熱、口の渇き、のどの痛み、舌の赤さや腫れ、脈の速さなどの症状を引き起こします。また、熱閉は、便秘、下痢、尿の減少などの消化器症状や、頭痛、めまい、耳鳴りなどの神経系の症状を引き起こすこともあります。熱閉は、感染症や炎症、ストレス、過労などが原因で起こることがあります。熱閉の治療には、熱を冷ます漢方薬や、食事療法、運動療法などが行われます。