臍傍悸ってどんなもの？

臍傍悸ってどんなもの？

臍傍悸とは

臍傍悸とは、東洋医学で用いられる用語であり、臍傍部で感じる速い拍動のことを指します。臍傍部とは、へそのすぐ横にある部位であり、臍傍悸は、この部位で脈を打つように感じる症状です。臍傍悸は、西洋医学でいうところの「臍傍大動脈拍動(para-umbilicalaortic pulsation)」と同義であると考えられています。

臍傍悸は、さまざまな原因によって起こることがあります。最も多い原因は、心拍数の増加です。心拍数が増加すると、心臓から送り出される血液量が増加し、血管壁に強い力がかかるため、臍傍悸が起こりやすくなります。また、血圧の上昇や貧血、甲状腺機能亢進症などの疾患によっても、臍傍悸が起こることがあります。

臍傍悸は、通常は無害ですが、まれに重篤な疾患のサインである場合があります。そのため、臍傍悸が気になる場合は、医師に相談することが大切です。

臍傍悸の症状

臍傍悸の症状

臍傍悸は、臍傍部で感じる速い拍動です。心臓の拍動が速すぎたり、強すぎたりすると、臍傍部で拍動を感じることがあります。また、心臓以外の原因で臍傍部が拍動することもあります。

臍傍悸の症状としては、以下のようなものがあります。

・臍傍部で速い拍動を感じる
・息切れ
・胸痛
・動悸
・めまい
・失神
・吐き気
・嘔吐

臍傍悸は、心臓の病気が原因の場合と、心臓以外の病気が原因の場合があります。心臓の病気が原因の場合は、心不全、不整脈、弁膜症などが考えられます。心臓以外の病気が原因の場合は、貧血、甲状腺機能亢進症、更年期障害などが考えられます。

臍傍悸の症状に気づいたら、すぐに医療機関を受診するようにしましょう。治療は、原因によって異なります。

臍傍悸の原因

臍傍悸の原因は、主に以下の3つです。

1. 腎虚腎虚とは、腎の機能が低下した状態のことです。腎虚になると、腎が精を貯蔵することができなくなり、精が漏れてしまいます。精は、体のエネルギー源であるため、精が漏れると、体力が低下し、疲れやすくなります。また、腎虚になると、気血の流れが悪くなり、臍傍悸が起こります。

2. 気血不足気血不足とは、気と血が不足した状態のことです。気は、体のエネルギーのことです。血は、体の栄養分のことです。気血が不足すると、体のエネルギーが低下し、疲れやすくなります。また、気血が不足すると、血流が悪くなり、臍傍悸が起こります。

3. 脾虚脾虚とは、脾の機能が低下した状態のことです。脾は、食べ物を消化吸収する臓器です。脾虚になると、食べ物を消化吸収することができなくなり、栄養不足になります。栄養不足になると、体力が低下し、疲れやすくなります。また、脾虚になると、気血の流れが悪くなり、臍傍悸が起こります。

臍傍悸の治療法

-臍傍悸の治療法-

臍傍悸は様々な原因で起こり得るため、その治療法も原因によって異なります。しかし、一般的には以下のような治療法が行われます。

* 薬物療法臍傍悸の原因となっている疾患を治療するために、薬物療法が行われることがあります。例えば、高血圧症の場合は降圧剤、貧血の場合は鉄剤などが使用されます。
* 手術療法臍傍悸の原因となっている病変が手術で切除できる場合は、手術療法が行われることがあります。例えば、腹部大動脈瘤の場合は開腹手術または血管内治療が行われます。
* 生活習慣の改善臍傍悸の原因となっている生活習慣を改善することで、臍傍悸を軽減できることもあります。例えば、肥満の場合は減量、喫煙の場合は禁煙、飲酒の場合は節酒などが挙げられます。
* その他の治療法臍傍悸を軽減するためのその他の治療法としては、鍼灸、マッサージ、運動療法などがあります。

臍傍悸の治療法は、その原因や患者さんの状態によって異なります。医師と相談して、最適な治療法を選択することが大切です。