東洋医学用語『齒衄』とは

東洋医学用語『齒衄』とは

東洋医学の研究家

東洋医学の用語『齒衄(外傷に関係しない歯茎からの出血。)』について説明してください。

東洋医学を知りたい

齒衄は、歯茎から出血する症状で、外傷とは関係ありません。歯周病や歯肉炎などの歯周組織の炎症、全身疾患、薬の副作用などが原因で起こります。

東洋医学の研究家

なるほど、歯周病や歯肉炎などの歯周組織の炎症が原因になることが多いのですね。他に、全身疾患や薬の副作用も原因になることがあるとのことですが、具体的にはどのようなものがありますか?

東洋医学を知りたい

全身疾患では、白血病、血友病、肝硬変などが挙げられます。薬の副作用では、抗凝固薬やステロイド剤などが挙げられます。

齒衄の原因

齒衄の原因

齒衄の原因

歯茎からの出血は、歯周病、歯肉炎、歯槽膿漏などの歯周病や、外傷、歯磨きによる過度の刺激、ビタミンCやKの不足など、様々な原因で起こります。
歯周病は、歯垢や歯石が歯茎に蓄積することで起こる炎症で、歯茎が腫れたり、出血したり、口臭がしたりすることがあります。歯肉炎は、歯周病の初期段階で、歯茎が赤く腫れ、出血しやすくなります。歯槽膿漏は、歯周病が進行した状態であり、歯を支える骨が溶けてしまい、歯がぐらぐらし始めたり、抜けてしまったりすることがあります。
外傷による齒衄は、歯や歯茎に強い力が加わることで起こります。例えば、転倒や打撲、スポーツ中の接触プレー、硬いものを噛んだ時などです。歯磨きによる過度の刺激も、齒衄の原因となることがあります。歯磨きをするときは、歯ブラシを強く当てすぎず、歯茎を傷つけないように注意しましょう。ビタミンCやKの不足も、齒衄の原因となることがあります。ビタミンCは、コラーゲンの生成に必要で、歯茎の健康を維持するのに役立ちます。ビタミンKは、血液の凝固に必要で、齒衄を防ぐのに役立ちます。

齒衄の症状

齒衄の症状

歯ぐきからの出血を一般に歯槽膿漏などの病気に起因するものと考えてしまう方が多いかもしれませんが、実は歯槽膿漏などの病気に起因しない歯ぐきからの出血があります。この歯ぐきからの出血には医学用語で齒衄(しぐつ)といい、原因となるのは外傷なのです。歯磨きをする際に歯ブラシを強く当て過ぎて歯茎を傷つけてしまったり、硬い食べ物を噛んで歯ぐきにダメージを与えてしまったりということが代表的なケースです。場合によっては、不安や緊張などの精神的な要因から 歯ぐきから出血することもあります。

齒衄の主な症状は歯ぐきからの出血と痛みです。出血量は通常は少量ですが、場合によっては大量に出血することもあります。痛みも軽いものから強いものまでさまざまです。歯ぐきが腫れたり、熱を持ったりすることもあります。また、口臭が強くなったり、歯がグラグラしたりすることもあります。

齒衄は、歯ぐきを傷つけないように注意することで予防することができます。歯磨きをする際は、歯ブラシを強く当て過ぎないように注意しましょう。また、硬い食べ物を噛む際は、歯ぐきに負担をかけないように注意しましょう。齒衄が起きやすい方は、定期的に歯科医院を受診して、歯ぐきの状態をチェックしてもらうようにしましょう。

齒衄の治療法

齒衄の治療法

-齒衄の治療法-

齒衄は、外傷とは関係のない歯茎からの出血です。その原因は様々であり、歯周病や歯肉炎、口内炎、血液疾患などが考えられます。齒衄は、軽微な出血であれば、自然に止まることもありますが、出血が止まらない場合や、出血を繰り返す場合は、歯科医院を受診する必要があります。

齒衄の治療法は、原因によって異なります。歯周病や歯肉炎が原因の場合は、歯石除去や歯周ポケットの洗浄などの治療が行われます。口内炎が原因の場合は、抗菌薬や消炎薬が処方されます。血液疾患が原因の場合は、その疾患に対する治療が行われます。

齒衄の治療法として、民間療法もいくつかあります。その中でも、最も一般的なのは、冷湿布です。冷湿布は、歯茎の出血を止める効果があります。また、歯茎を清潔に保つことも大切です。歯磨きを丁寧に行い、口をゆすぐようにしましょう。

齒衄は、軽微な出血であれば、自然に止まることもありますが、出血が止まらない場合や、出血を繰り返す場合は、歯科医院を受診する必要があります。早期発見、早期治療が大切です。

人気記事

東洋医学の救急劑 – 緊急時に役立つ処方集
中醫學とは?東洋医学の代表格である中医学について解説
中医学とは?その特徴と治療法を解説
カテゴリから探す
タグから
探す