痔とは何か?その種類と症状
東洋医学の研究家
東洋医学の用語『痔(表または裏の直腸静脈叢の静脈の静脈瘤拡張。)』について説明してください。
東洋医学を知りたい
痔は、直腸や肛門の静脈が拡張して瘤状になる病気です。主に、排便時に肛門から出血したり、痛みを伴ったりします。
東洋医学の研究家
痔には、いくつか種類があります。どのような種類があるのか説明できますか?
東洋医学を知りたい
痔には、内痔核、外痔核、裂肛、痔瘻などがあります。内痔核は、直腸の内部にできる痔で、外痔核は、肛門の外部にできる痔です。裂肛は、肛門の粘膜が裂ける病気で、痔瘻は、肛門と皮膚の間にできるトンネル状の病気です。
痔とは
痔とは、直腸または肛門の静脈が腫れて、血液がたまることでできる病気です。東洋医学では、痔を「痔(表または裏の直腸静脈叢の静脈の静脈瘤拡張。)」と呼び、その原因を、気血の運行が滞って、直腸や肛門の静脈に血液がたまってしまうことにあると考えられています。痔には、主に外痔、内痔、混痔の3種類があります。外痔は、肛門の皮膚が腫れてできる痔で、肛門の周りがかゆくなったり、痛みを伴ったりします。内痔は、直腸の粘膜が腫れてできる痔で、排便時に出血したり、脱肛したりすることがあります。混痔は、外痔と内痔が同時に起こる痔で、最も症状が重くなります。
痔の種類
痔の種類
痔は、大きく分けて内外痔の2種類に分類されます。内痔は、肛門管の内側にできる痔で、直腸静脈叢が拡張してできるものがほとんどです。外痔は、肛門管の外側にできる痔で、皮下組織の静脈瘤が拡張してできるものがほとんどです。
内痔は、さらに以下のように細分類されます。
・第一度内痔痔核が肛門管の内側にのみ存在し、脱出しません。
・第二度内痔痔核が肛門管の外に脱出しますが、便を排出すると自然に戻ります。
・第三度内痔痔核が肛門管の外に脱出し、便を排出しても自然に戻りません。
・第四度内痔痔核が肛門管の外に脱出し、常に脱出している状態です。
外痔は、さらに以下のように細分類されます。
・血栓性外痔外痔の静脈洞に血栓ができて、腫れて痛むものです。
・静脈瘤性外痔外痔の静脈瘤が拡張して、腫れて痛むものです。
・皮垂性外痔外痔の皮膚がたるんで、小皺ができています。
・尖圭コンジローマHPV(ヒトパピローマウイルス)の感染によって生じる、肛門やその周辺にできるイボ状のものです。
痔は、放っておくと症状が悪化することが多いので、早めの治療が大切です。
痔の症状
痔の症状
痔の症状は、痔の種類や重症度によって異なります。一般的な痔の症状は以下の通りです。
・肛門の痛みや不快感
・肛門からの出血
・肛門の腫れや隆起
・肛門のかゆみ
・排便時の痛みや出血
・肛門周囲の皮膚のただれや湿疹
重度の痔になると、以下の症状が現れることもあります。
・脱肛(肛門から直腸が飛び出す)
・肛門狭窄(肛門が狭くなる)
・肛門周囲膿瘍(肛門周囲に膿がたまる)
・肛門周囲フィステル(肛門周囲に瘻孔ができる)
痔の症状は、日常生活に支障をきたすこともあります。特に、排便時の痛みや出血は、仕事や外出を困難にすることがあります。
痔の症状がある場合は、早めに医療機関を受診しましょう。早期発見・早期治療により、痔の症状を改善し、合併症を防ぐことができます。
痔の治療法
痔の治療法
痔の治療法は、痔の種類や重症度によって異なります。軽度の痔であれば、生活習慣の改善や市販薬の使用で症状を軽減できることが多いです。しかし、重度の痔の場合は手術が必要になることもあります。
生活習慣の改善による痔の治療法としては、以下のことが挙げられます。
・食物繊維を多く含む食品を摂取する
・水分を十分に摂る
・適度な運動をする
・長時間同じ姿勢を避ける
・排便を我慢しない
市販薬による痔の治療法としては、軟膏や座薬などが挙げられます。これらの薬には、痛みを和らげる効果、炎症を抑える効果、出血を止める効果などがあります。
手術による痔の治療法としては、以下のようなものがあります。
・結紮切除術痔を結紮して切除する方法です。
・痔核剥離術痔を剥離して取り除く方法です。
・レーザー治療レーザーで痔を焼灼する方法です。
・ラジオ波治療ラジオ波で痔を焼灼する方法です。
どの治療法を選ぶかは、医師と相談して決める必要があります。