東洋医学の用語『熱痹』とは？症状や原因、治療法を紹介

東洋医学の用語『熱痹』とは？症状や原因、治療法を紹介

熱痹とは？

熱痹とは？

熱痹は、関節痛の急性発症を伴う痹病の一種で、局所の発赤、腫脹、熱感を伴うのが特徴です。熱痹は、外感風熱の邪気によるものと、内因の湿熱によるものの2つに分類されます。外感風熱の邪気による熱痹は、風邪をひいたり、暑い夏場に長時間屋外で活動したりすることなどが原因で起こります。内因の湿熱による熱痹は、湿度の高い環境で生活したり、過食や飲酒をしたりすることで起こりやすいとされています。熱痹の治療は、まず原因となっている邪気を取り除くことが重要です。外感風熱の邪気による熱痹の場合は、風邪薬や解熱剤などが使用されます。内因の湿熱による熱痹の場合は、湿気を取り除く薬や、清熱化湿作用のある薬などが使用されます。また、患部に湿布をしたり、温めたりすることも有効です。

熱痹の原因

熱痹の原因は、以下の通りです。

・外邪の侵襲熱邪、湿邪、風邪などが体内に侵入し、熱痹を引き起こす。
・内因性要因気虚、血虚、陰虚など、体質や体調の崩れが熱痹の発症を招く。
・外傷打撲や捻挫などの外傷により、気血の運行が滞り、熱痹を引き起こす。
・過労過労や疲労により、気血の運行が滞り、熱痹を引き起こす。
・食生活の不摂生暴飲暴食や偏食により、体内に湿熱が蓄積し、熱痹を引き起こす。
・精神的ストレス精神的ストレスにより、気血の運行が滞り、熱痹を引き起こす。

熱痹は、これらのような様々な原因が絡み合って発症する病気です。そのため、熱痹を予防するためには、外邪の侵襲を避ける、内因性要因を整える、外傷を予防する、過労や疲労を避ける、食生活に気を付ける、精神的ストレスを軽減するなど、総合的な対策が必要です。

熱痹の治療法

熱痹の治療法

熱痹の治療法には、温熱療法と、清熱解毒療法の2つがあります。

温熱療法は、熱で患部を温めることで、血行を促進し、痛みを和らげます。具体的には、ホットパックや、温湿布、入浴などが挙げられます。

清熱解毒療法は、熱を冷まし、毒を排出することで、熱痹を改善します。具体的には、葛根湯や、五苓散、清上防風湯などの漢方薬が用いられます。

また、熱痹の治療には、運動療法や、食事療法なども併用されます。運動療法は、患部の筋肉を鍛えて、関節の可動域を広げることで、痛みの軽減を図ります。食事療法は、熱痹を悪化させるような食品を避け、体に良い食品を摂取することで、体のバランスを整えます。