東洋医学の用語『玄府』とは?
東洋医学の研究家
東洋医学の用語『玄府』について、どの程度理解していますか?
東洋医学を知りたい
先生が言う『玄府』という用語は初めて聞きました。
東洋医学の研究家
『玄府』は、東洋医学で『汗孔』のことを指す言葉です。汗孔は、皮膚の表面にある小さな穴で、汗を分泌します。
東洋医学を知りたい
なるほど、汗孔のことなんですね。汗をかくことで、体内の熱を放出する役割があるんですよね。
玄府の働き
玄府の働き
玄府とは、汗孔の別名であり、その名が示す通り、非常に小さく、目で見ることができません。しかし、玄府は、発汗を調節する重要な役割を果たしています。
玄府は、皮膚の表面にある角質層に存在する小さな穴です。この穴から、汗が皮膚の表面に排出されます。汗は、体温を調節する働きがあり、また、老廃物を体外に排出する働きもあります。
玄府は、汗腺とつながっており、汗腺から分泌される汗を皮膚の表面に排出しています。汗腺は、皮膚の真皮層にある腺であり、汗を分泌する働きをしています。汗腺は、交感神経と副交感神経によって支配されており、交感神経が優位になると、汗腺から汗が分泌され、副交感神経が優位になると、汗腺からの汗の分泌が抑制されます。
玄府は、発汗を調節する重要な役割を果たしていますが、玄府が閉塞すると、汗が皮膚の表面に排出されなくなり、発汗障害が起こります。発汗障害は、熱中症などの健康問題を引き起こす可能性があります。
玄府の働きを正常に保つためには、適度な運動や入浴、マッサージなどを行うことが大切です。また、玄府を塞がないように、皮膚を清潔に保つことも大切です。
玄府と関連する経絡
玄府と関連する経絡
玄府は、汗孔の別名であり、あまりにも小さく、目に見えないことに由来しています。玄府は、体内の気血の流れを調節する経絡と密接に関連しており、経絡上の重要なツボでもあります。玄府を刺激することで、気血の流れを改善し、様々な症状を緩和することができます。
玄府と関連する経絡は、主に以下の3つです。
・手少陰心経心臓と小腸を流れる経絡で、玄府の他に、少海、通里、少衝などのツボがあります。
・手陽明大腸経大腸と肺を流れる経絡で、玄府の他に、曲池、合谷、大腸兪などのツボがあります。
・足陽明胃経胃と脾臓を流れる経絡で、玄府の他に、足三里、豊隆、内庭などのツボがあります。
玄府と関連する経絡を刺激することで、気血の流れを改善し、様々な症状を緩和することができます。例えば、手少陰心経を刺激することで、心臓の働きを改善し、動悸や息切れを緩和することができます。手陽明大腸経を刺激することで、大腸の働きを改善し、便秘や下痢を緩和することができます。足陽明胃経を刺激することで、胃の働きを改善し、胃痛や消化不良を緩和することができます。
玄府と養生
玄府と養生
玄府とは、東洋医学における用語で、汗孔を指す。汗孔はあまりにも小さく、目に見えないことから、玄府という別名がつけられた。玄府は、皮膚の表面にあり、汗を排泄する役割を果たしている。汗を排泄することで、体温を調節したり、老廃物を体外に排出したりしている。
玄府は、養生においても重要な役割を果たしている。玄府を開き、汗をかくことで、邪気や毒素を体外に排出することができる。また、玄府を開くことで、気血が巡り、全身の機能が正常に働くようになる。
玄府を開くための養生法としては、入浴やサウナ、運動などが挙げられる。入浴やサウナで体を温めることで、玄府が開き、汗をかくことができる。また、運動をすることで、気血が巡り、玄府が開きやすくなる。
玄府を開くことで、邪気や毒素を体外に排出することができ、気血が巡り、全身の機能が正常に働くようになる。そのため、養生において、玄府を開くことは重要なことである。