燥裂苔とは?その意味と原因を解説

燥裂苔とは?その意味と原因を解説

東洋医学の研究家

東洋医学の用語『燥裂苔(湿り気がまったくなく、ひび割れがある舌苔。)』について説明してください。

東洋医学を知りたい

燥裂苔とは、舌苔が乾燥してひび割れが生じた状態のことをいいます。舌苔は、舌表面に付着した細菌や食物残渣、粘液などで構成されていますが、燥裂苔の場合は、舌苔が乾燥して剥がれ落ち、舌の表面が露出しています。

東洋医学の研究家

燥裂苔の原因は何ですか?

東洋医学を知りたい

燥裂苔の原因としては、脱水症、熱中症、口呼吸、薬の副作用などがあります。また、糖尿病や腎臓病などの慢性疾患でも燥裂苔が生じることがあります。

燥裂苔とは何か

燥裂苔とは何か

燥裂苔とは、東洋医学の用語であり、その症状は舌に潤いがなく、ひび割れが多数ある状態を指します。燥裂苔は、陰虚証およびその要害である血虚、津液の消耗によって舌筋が栄養不足となり、ひび割れが生じるものです。燥裂苔は、熱邪や虚火などによる津液の消耗や、陰血の不足などによる乾燥から生じると考えられています。

肺結核末期、肺癌末期、重度の糖尿病の患者にはよく見られ、陰虚証がみられる急性熱病や消耗性疾患、あるいは高熱による脱水症状でも見られます。また、舌苔が黄色や赤褐色を帯びた場合、それは熱邪の証候であると考えられています。

燥裂苔の原因

燥裂苔の原因

燥裂苔の原因

燥裂苔の原因は、主に熱証と津液不足です。熱証とは、体内に熱がこもっている状態を指し、津液不足とは、体内の水分が不足している状態を指します。熱証は、風邪や感染症、ストレス、睡眠不足、過労、食べ過ぎなどによって引き起こされることが多く、津液不足は、水分を十分に摂らない、発汗や下痢などによって体内の水分が失われることによって引き起こされることが多くあります。また、燥裂苔の原因として、肺や胃の機能が低下していることも挙げられます。肺の機能が低下すると、体内の熱を発散することができなくなり、胃の機能が低下すると、津液を十分に生成することができなくなります。

燥裂苔からわかる体質

燥裂苔からわかる体質

燥裂苔は、舌苔がまったく湿り気がなく、ひび割れている状態を指します。これは、体の水分不足や熱が強くこもっていることが原因と考えられています。燥裂苔の人は、口が渇きやすい、便秘がち、肌が乾燥しているなどの症状が出ることがあります。また、怒りっぽくなったり、イライラしやすくなったりすることもあります。

燥裂苔は、熱証の代表的な症状です。熱証とは、体の熱が強すぎて、体のバランスが崩れている状態を指します。熱証の人は、顔色が赤く、のどが渇きやすく、尿が少なくなるなどの症状が出ることがあります。また、便秘がちになったり、口内炎ができやすくなったりすることもあります。

燥裂苔は、主に気虚、陰虚、血虚などの体質の人に現れます。気虚とは、気の力が弱まっている状態を指します。気の力は、体のエネルギー源であり、体の機能を正常に働かせるために必要なものです。気虚の人は、疲れやすく、息切れしやすく、食欲不振などの症状が出ることがあります。

陰虚とは、陰の力が弱まっている状態を指します。陰の力は、体の水分や潤いを保持する働きがあります。陰虚の人は、口が渇きやすく、肌が乾燥している、便秘がちなどの症状が出ることがあります。

血虚とは、血の力が弱まっている状態を指します。血の力は、体の栄養分を運ぶ働きがあります。血虚の人は、貧血、めまい、動悸などの症状が出ることがあります。

燥裂苔の治療法

燥裂苔の治療法

-燥裂苔の治療法-

燥裂苔は、主に熱証や陰虚証、気血不足などにより生じる証候であり、治療は、証候に合わせて行われます。

-熱証の場合-

熱証の場合は、清熱解毒作用のある薬物を使用します。代表的な薬物としては、板藍根、金銀花、連翹などがあります。また、熱を冷ます作用のある食物を積極的に摂ることも大切です。

-陰虚証の場合-

陰虚証の場合は、滋陰潤燥作用のある薬物を使用します。代表的な薬物としては、麦門冬、玉竹、天花粉などがあります。また、陰を補う作用のある食物を積極的に摂ることも大切です。

-気血不足の場合-

気血不足の場合は、補気補血作用のある薬物を使用します。代表的な薬物としては、人参、黄耆、当帰などがあります。また、気血を補う作用のある食物を積極的に摂ることも大切です。

-燥裂苔の治療に用いられる主な漢方薬-

* -麦門冬湯- 滋陰潤燥、清熱解毒作用があり、燥裂苔の治療に用いられます。
* -玉竹散- 滋陰潤燥、益気補血作用があり、燥裂苔の治療に用いられます。
* -当帰飲子- 補気補血、滋陰潤燥作用があり、燥裂苔の治療に用いられます。

燥裂苔の治療には、適切な薬物療法と生活習慣の改善が大切です。医師や漢方医の指導のもと、治療を進めていくことが大切です。

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