東洋医学の用語『胃受寒裏寒病』について

東洋医学の用語『胃受寒裏寒病』について

東洋医学の用語『胃受寒裏寒病』とは

東洋医学の用語『胃受寒裏寒病』とは

東洋医学の用語『胃受寒裏寒病』とは、少陰人の胃に罹患する寒により誘発される裏寒病である。内傷外寒の病機とは違い、少陽の本気が邪気に蝕まれることで、邪気は腹中まで侵入し、本気の胃気・陽気を損傷させてしまうものである。

この時、邪気が胃気・陽気を損傷させてしまうと胃に痛みや吐き気などの症状があらわれ、寒邪が裏に隠れるため、腹中が温まらない、汗が出ない、脈が遅く弱いといった裏寒証があらわれる。

この胃受寒裏寒病は、東医宝鑑の少陰篇に記載されており、治療法として、扶正祛邪法、温中化寒法などが挙げられている。扶正祛邪法とは、正気を扶け邪気を除く方法であり、温中化寒法とは、胃の中を温め、寒気を化解する方法である。

『胃受寒裏寒病』の症状

『胃受寒裏寒病』の症状

『胃受寒裏寒病』は、胃腸に過度な寒邪が侵入することで引き起こされる疾患です。その主な症状としては、胃の痛みや不快感、腹痛、悪心、嘔吐、下痢、食欲不振、疲労感、悪寒、微熱、倦怠感などが挙げられます。また、胃の働きが低下して消化不良を起こし、胃もたれや膨満感、口臭、口渇などの症状が現れることもあります。さらに、寒邪が全身に広がると、頭痛、関節痛、筋肉痛、咳、鼻水、痰などの症状も現れる場合もあります。

『胃受寒裏寒病』の治療法

『胃受寒裏寒病』の治療法

『胃受寒裏寒病』の治療法は、温めることと、寒を取り除くことの2つが基本となります。温める方法は、生姜やネギ、ニンニクなどの温性食品を食べたり、温かい飲み物を飲んだりすることです。また、温かいお風呂に入ったり、カイロを貼ったりするのも効果的です。寒を取り除く方法は、冷房や扇風機を使用しないこと、冷たい飲み物を飲まないこと、冷たい食べ物を食べすぎないことなどです。また、運動をして体を温めることも効果的です。

『胃受寒裏寒病』の治療には、漢方薬が有効です。漢方薬には、体を温める作用や、寒を取り除く作用があるものが多くあります。また、漢方薬は、胃の機能を整える作用や、痛みを緩和する作用があるものもあります。

『胃受寒裏寒病』の治療には、鍼灸も有効です。鍼灸は、体のツボを刺激することで、体を温めたり、寒を取り除いたりする効果があります。また、鍼灸は、胃の機能を整える作用や、痛みを緩和する作用もあります。

『胃受寒裏寒病』の治療には、食事療法も大切です。胃に負担をかけないような、消化の良いものを食べるようにしましょう。また、刺激物や、冷たいもの、脂っこいものは避けましょう。

『胃受寒裏寒病』の予防法

胃受寒裏寒病とは、東洋医学における疾病の名称で、胃に寒気が侵入することで引き起こされる裏寒病です。症状としては、悪寒、腹痛、下痢、嘔吐などがあげられます。

胃受寒裏寒病を予防するには、次のことに注意しましょう。

* 寒さから体を冷やさないようにする。
* 冷たい飲み物や食べ物を摂り過ぎない。
* 胃腸を冷やすような食べ物は避ける。
* 適度な運動を心がけ、体を温める。
* 睡眠を十分にとり、体を休ませる。
* ストレスをためないようにする。

特に、寒さが厳しい季節は、胃受寒裏寒病を発症しやすいので、注意が必要です。また、胃腸が弱っている人は、普段から胃腸を冷やさないように注意しましょう。

胃受寒裏寒病を発症した場合は、早めに医師の診察を受け、適切な治療を受けることが大切です。