鼓脹:太鼓様の重度の脹腹の特徴
東洋医学の研究家
鼓脹とは、東洋医学の用語で、太鼓様の重度の脹腹を特徴とする疾患です。肌膚の黒ずんだ黄変、腹壁の大きな静脈が付随することがあります。
東洋医学を知りたい
鼓脹の原因は何ですか?
東洋医学の研究家
鼓脹の原因は、脾虚(脾の働きが弱まること)と湿邪(湿気が体内に停滞すること)が主な原因と考えられています。脾虚により消化吸収機能が低下すると、湿邪が体内に停滞しやすくなり、鼓脹が起こるとされています。
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鼓脹の症状にはどのようなものがありますか?
鼓脹の原因は?
-鼓脹の原因は?-
鼓脹の原因は、現代医学では完全には解明されていませんが、いくつかの説があります。
1. -脾虚説-脾は、東洋医学で消化器系の働きを担うとされる臓器です。脾虚とは、脾の働きが弱まって、消化吸収機能が低下した状態を指します。脾虚になると、食べたものがうまく消化されずに胃腸に停滞し、鼓脹が起こると考えられています。
2. -気滞説-気滞とは、気のめぐりが滞っている状態を指します。気のめぐりが滞ると、食べたものがうまく消化されずに胃腸に停滞し、鼓脹が起こると考えられています。
3. -水滞説-水滞とは、体内に水分が停滞している状態を指します。水滞になると、体内に余分な水分が貯まって鼓脹が起こると考えられています。
4. -血瘀説-血瘀とは、血液の流れが滞っている状態を指します。血瘀になると、栄養や酸素が組織にうまく行き届かなくなり、鼓脹が起こると考えられています。
鼓脹の原因は、これらの一説だけでなく、複数の要因が重なって起こることが多いと考えられています。また、鼓脹を引き起こす病気として、肝硬変、心不全、腎不全、卵巣腫瘍、子宮筋腫などがあります。
鼓脹の治療法は?
鼓脹の治療法は、状態の重症度によって異なります。軽度の場合は、薬物療法や生活習慣の改善で症状を緩和することが可能です。しかし、重症の場合は、手術が必要になることもあります。
薬物療法としては、利尿剤や下剤などが使用されます。利尿剤は、尿の量を増やして体内の水分を排出する薬です。下剤は、腸の蠕動を促進して便通を改善する薬です。また、漢方薬も鼓脹の治療に使用されることがあります。漢方薬は、複数の生薬を組み合わせた薬であり、体質や症状に合わせて処方されます。
生活習慣の改善としては、食事療法と運動療法が挙げられます。食事療法では、塩分や脂肪分の多い食品を控え、野菜や果物を多く摂るようにします。また、過食や暴飲暴食は避けましょう。運動療法では、ウォーキングや水泳など、適度な運動を毎日行うようにします。
重症の鼓脹の場合は、手術が必要になることがあります。手術では、腹腔内に貯留した液体を排出したり、腸の切除や吻合を行ったりします。手術後は、薬物療法や生活習慣の改善を継続して行う必要があります。