悪露不止とは？東洋医学の視点から解説

悪露不止とは？東洋医学の視点から解説

悪露とは？その役割と仕組み

悪露とは、分娩後に出血を伴った分泌物が子宮内から排出される現象です。これは、妊娠中に子宮壁に形成された胎盤が剥がれ落ちて、新しく子宮内膜が再生されるという過程で起こります。悪露の量は、分娩直後は多く、次第に減っていきます。一般的に、悪露は分娩後約4～6週間で止まりますが、中には10週間以上続く場合もあります。

悪露は、子宮を清潔に保ち、感染を防ぐ役割を果たしています。また、子宮内膜の再生を促す役割もあります。悪露が止まらない場合、子宮内膜が再生されず、感染を起こしたり、貧血になったりする可能性があります。

悪露は、主に血液、子宮内膜、死んだ細胞などの成分で構成されています。悪露の量や色は、分娩後の経過によって変化します。分娩直後は、悪露の量が多く、血液の色をしています。次第に悪露の量は減り、色は茶色や黄色っぽくなります。悪露が止まる直前は、白色や透明な粘液状になります。

悪露の異常には、以下のようなものがあります。

* 悪露の量が多い
* 悪露の色が黒っぽい
* 悪露が臭い
* 悪露が10週間以上続く

悪露の異常がある場合は、早めに医師に相談することが大切です。

悪露不止の原因と症状

悪露不止の原因と症状

悪露不止は、産後3週間を超えて悪露が出続ける状態です。悪露は、子宮内膜が剥がれ落ちた組織や血液、粘液などで構成されており、通常は産後1～2週間で止まります。悪露不止の原因は、子宮の収縮不良、癒着、感染症、腫瘍などさまざまです。

子宮の収縮不良は、子宮が十分に収縮せず、悪露が排出されにくくなる状態です。子宮の癒着は、子宮内膜が癒着して悪露が排出されにくくなる状態です。子宮感染症は、細菌やウイルスなどが子宮に感染して悪露が排出されにくくなる状態です。子宮腫瘍は、子宮に腫瘍が発生して悪露が排出されにくくなる状態です。

悪露不止の症状は、悪露が長期間続くこと、悪露の量が多いこと、悪露の臭いが強いことなどです。また、悪露不止を伴う場合は、下腹部痛、発熱、悪寒、倦怠感などの症状が現れることもあります。

東洋医学における悪露不止の考え方

-東洋医学における悪露不止の考え方-

東洋医学では、悪露不止は、産後の子宮の回復が遅れている状態であると考えられています。これは、血虚（血液の不足）、気虚（気の不足）、瘀血（血の滞り）、陰虚（陰の不足）などの、さまざまな原因によって起こると考えられています。

血虚の場合、子宮の筋肉が弱く、悪露の排出が遅れます。気虚の場合、子宮の機能が弱く、悪露の排出が遅れます。瘀血の場合、子宮内に血の塊ができて、悪露の排出を妨げています。陰虚の場合、子宮の粘膜が乾燥して、悪露の排出が遅れます。

東洋医学では、悪露不止の治療には、血虚の場合は血を補う薬、気虚の場合は気を補う薬、瘀血の場合は血行を改善する薬、陰虚の場合は陰を補う薬を使用します。また、鍼灸やマッサージなどの治療法も併用されることがあります。

悪露不止の予防と対処法

悪露不止は、出産後3週間を超えて悪露の分泌が続く状態です。悪露は、妊娠中に子宮に付着した胎盤や絨毛膜などが剥がれ落ちたもので、通常は出産後4～5日で減少して10日ほどでなくなりますが、悪露不止の場合は、その期間を超えても分泌が続き、貧血や感染症を引き起こすことがあります。

悪露不止の予防には、以下のことに注意することが大切です。

・出産後は、安静にして無理をしないようにしましょう。
・悪露の量や色、臭いなどに異常がないか、注意深く観察しましょう。
・悪露の量が多い場合は、こまめにナプキンを交換して清潔を保つようにしましょう。
・悪露の臭いが強い場合は、感染症の疑いがありますので、早めに医師に相談しましょう。

悪露不止の対処法としては、以下のことが挙げられます。

・悪露の量が少ない場合は、温かい飲み物を飲んだり、体を温めたりして、血行を良くしましょう。
・悪露の量が多い場合は、子宮収縮薬を服用したり、子宮マッサージを受けたりして、悪露の排出を促しましょう。
・悪露が長引く場合は、感染症の疑いがありますので、早めに医師に相談しましょう。