東洋医学用語『温裏剤』とは?
東洋医学の研究家
温裏剤とは?
東洋医学を知りたい
内部を温める全ての処方のことです。裏寒の治療に使われます。
東洋医学の研究家
温裏剤は、どのような症状に使われますか?
東洋医学を知りたい
下痢、嘔吐、腹痛、冷え、不眠などに使われます。
温裏剤とは?
温裏剤とは、東洋医学において、内部を温めるすべての処方を指す言葉です。裏寒の治療に使用されます。
裏寒とは、体内の冷え、あるいは虚弱状態のことを指します。裏寒になると、血流が悪くなり、さまざまな症状が現れます。例えば、冷え、疲れ、下痢、腹痛、生理痛、不妊、不眠などです。
温裏剤は、これらの症状を改善するために使用されます。温裏剤は、身体を温め、血流を改善し、免疫力を高める効果があります。温裏剤は、漢方薬や鍼灸、マッサージなどによって行われます。
温裏剤は、体内の冷えや虚弱状態を改善するために使用される東洋医学の治療法です。温裏剤は、身体を温め、血流を改善し、免疫力を高める効果があります。温裏剤は、漢方薬や鍼灸、マッサージなどによって行われます。
温裏剤の種類
温裏剤には、温裏散寒剤、温裏補虚剤、温裏化痰剤、温裏止痛剤の4種類があります。
温裏散寒剤は、虚寒の症状がある場合に使用されます。代表的な生薬は、附子、肉桂、乾姜、蜀椒などです。
温裏補虚剤は、気虚や血虚などの虚弱体質の場合に使用されます。代表的な生薬は、人参、当帰、黄耆、白朮などです。
温裏化痰剤は、痰が多い場合に使用されます。代表的な生薬は、半夏、茯苓、陳皮、麻黄などです。
温裏止痛剤は、痛みがある場合に使用されます。代表的な生薬は、当帰、川芎、芍薬、桂枝などです。
温裏剤の働き
温裏剤の働き
温裏剤は、身体の内部を温め、気血を補い、陽気を扶助して、表寒証や裏寒証を治療する。表寒証とは、寒邪が体表に侵襲して起こる証で、悪寒、発熱、頭痛、咳などの症状がある。裏寒証とは、寒邪が体内に侵入して起こる証で、腹痛、下痢、嘔吐、手足の冷えなどの症状がある。
温裏剤は、気血を補い、陽気を扶助することで、身体の抵抗力を高め、寒邪の侵襲を防ぐ。また、温裏剤は、寒邪を温めて駆逐し、寒邪による諸症状を緩和する。
温裏剤は、さまざまな生薬から構成されており、その配合は、治療する疾患や患者の体質によって異なる。温裏剤に含まれる代表的な生薬には、当帰、芍薬、桂皮、肉桂、附子、乾姜などがある。
温裏剤は、一般的に、煎じて服用する。温裏剤を服用する際には、医師の指示に従うことが重要である。
温裏剤の適応症
-温裏剤の適応症-
温裏剤は、主に以下の症状や疾患に適応します。
* -裏寒証-四肢や腹部が冷え、腹痛や下痢などの症状が現れる証候群。
* -虚寒証-身体が虚弱で、冷えやすい証候群。
* -脾胃虚弱-脾胃の機能が弱く、消化不良や食欲不振などの症状が現れる証候群。
* -気虚-気力が弱く、疲れやすい証候群。
* -血虚-血が不足して、貧血や月経不順などの症状が現れる証候群。
* -水毒-体に余分な水がたまって、むくみや下痢などの症状が現れる証候群。
温裏剤は、これらの症状や疾患を緩和し、身体を温め、元気を回復させる効果があります。
温裏剤は、漢方薬の一種であり、さまざまな生薬を組み合わせることによって作られます。温裏剤に含まれる主な生薬には、次のものがあります。
* -附子-トウキの根を乾燥させた生薬。温陽補腎の効果があり、冷えによる腰痛や腹痛を緩和します。
* -肉桂-ニッケイの樹皮を乾燥させた生薬。温陽散寒の効果があり、冷えによる風邪や鼻水、頭痛を緩和します。
* -乾姜-ショウガを乾燥させた生薬。温陽散寒の効果があり、冷えによる嘔吐や下痢を緩和します。
* -人参-ニンジンの根を乾燥させた生薬。補気益血の効果があり、気虚や血虚を改善します。
* -黄耆-オウギの根を乾燥させた生薬。補気固表の効果があり、表虚を改善し、風邪を予防します。
温裏剤は、煎じ薬や丸薬、散剤などのさまざまな形態で服用することができます。温裏剤を服用する際には、医師や薬剤師の指示に従うことが大切です。