東洋医学の用語『氣營兩燔證』とは

東洋医学の用語『氣營兩燔證』とは

氣營兩燔證とは

-氣營兩燔證とは-

氣營兩燔證とは、東洋医学の用語で、気分と営分の症候群が同時にみられるという特徴をもつ証のことです。壮熱、口渇、精神的ないらいら、譫妄およびかろうじて肉眼で認められる皮疹が発現します。

氣とは、気血津液の一つで、生命を維持する重要な物質です。営分とは、気血津液の一つで、身体の組織や器官を構成する物質です。氣營兩燔證では、氣と営分のバランスが崩れ、熱が盛んになることで、様々な症状が現れます。

氣營兩燔證は、感染症や外傷、ストレスなどによって引き起こされると考えられています。また、体質や lifestyleによって、發症しやすくなることもあります。

氣營兩燔證の治療は、主に漢方薬を用いて行われます。漢方薬は、氣と営分のバランスを整え、熱を下げる効果があります。また、症状に合わせて、解熱剤や抗菌剤などの現代医学の薬を併用することもあります。

氣營兩燔證の症状

-氣營兩燔證の症状-

氣營兩燔證は、気分と営分の症候群が同時にみられるという特徴をもつ証です。壮熱、口渇、精神的ないらいら、譫妄およびかろうじて肉眼で認められる皮疹が発現します。

壯熱とは、体温が40度以上になる発熱のことです。口渇とは、喉が渇いて水が飲みたくなる症状のことです。精神的ないらいらとは、イライラしたり落ち着かなかったりする精神状態のことです。譫妄とは、意識が混濁したり、興奮したりする精神状態のことです。皮疹とは、皮膚に発疹が出ることです。

氣營兩燔證は、熱邪が体表に侵入して營分を損傷し、また熱邪が心肺を損傷して気分を損傷することによって発症すると考えられています。

氣營兩燔證の治療は、熱邪を駆逐して營分と気分を回復させることを目的とします。熱邪を駆逐するためには、清熱剤が使用されます。營分を回復させるためには、補血剤が使用されます。気分を回復させるためには、養心剤が使用されます。

氣營兩燔證の原因

氣營兩燔證の原因

氣營兩燔證の原因は、主に邪気の侵入によるものと考えられています。邪気とは、外からの病原性のある気のことです。邪気は、口や鼻から侵入したり、皮膚から侵入したりします。邪気が侵入すると、体の中で気と営分が乱れて、氣營兩燔證の症状が現れます。また、体質や生活習慣によっても、氣營兩燔證を発症しやすくなります。例えば、ストレスや疲れがたまっている人、睡眠不足の人、偏食の人などは、氣營兩燔證を発症しやすくなります。

氣營兩燔證の治療法

-氣營兩燔證の治療法-

氣營兩燔證の治療法としては、以下のものが挙げられる。

* -清熱解毒法-熱を冷まし、毒を解毒する薬を用いる方法。代表的な薬としては、黄連解毒湯、銀翹解毒湯、板藍根顆粒などがある。
* -活血化瘀法-血行を促進し、瘀血を解消する薬を用いる方法。代表的な薬としては、当帰芍薬散、桃仁承気湯、血府逐瘀湯などがある。
* -滋陰涼血法-陰液を滋養し、血を涼しくする薬を用いる方法。代表的な薬としては、六味地黄丸、二至丸、知柏地黄丸などがある。
* -安神定志法-精神を落ち着かせ、心を安定させる薬を用いる方法。代表的な薬としては、酸棗仁湯、天王補心丹、安神丸などがある。

氣營兩燔證は、重症化すると命に関わることもあるため、早期に適切な治療を受けることが重要である。