東洋医学用語解説 – 真虚仮実
東洋医学の研究家
『眞虛假實(仮実象を伴う虚証。)』とは、東洋医学の用語で、症状は仮の盛んな状態であるように見えて、実際には虚証であることをいいます。
東洋医学を知りたい
虚証というのは、気血が不足している状態のことですか?
東洋医学の研究家
その通りです。虚証とは、気血が不足している状態のことです。気血が不足すると、臓腑の働きが低下し、さまざまな症状が現れます。
東洋医学を知りたい
例えば、どのような症状が現れるのでしょうか?
真虚仮実とは
-真虚仮実とは-
真虚仮実とは、東洋医学の用語であり、虚証でありながら、実証の症状を伴う状態をいいます。通常、虚証とは、気血津液などの身体に必要な要素が不足した状態を指し、実証とは、気血津液が過剰な状態を指します。しかし、真虚仮実は、虚証でありながら、実証の症状を伴うため、一見すると実証のように見えます。
真虚仮実の状態は、虚弱体質の人が過労やストレスなどをきっかけに、一時的に実証の症状を呈することがよくあります。また、慢性的な虚証の人が、過食や飲酒などをきっかけに、一時的に実証の症状を呈することもあります。真虚仮実の状態は、虚証を根本から治療しないと、実証の症状が繰り返し現れるため、注意が必要です。
真虚仮実の状態にある人は、疲れやすい、倦怠感がある、食欲不振、下痢、腹痛などの虚証の症状に加えて、顔色が赤い、口が渇く、のぼせ、イライラするなどの実証の症状を伴うことがあります。真虚仮実は、虚証と実証が混在した状態であるため、治療には虚証と実証の両方を改善する必要があります。
真虚仮実の状態にある人は、虚弱体質の人が多いことから、虚証を根本から治療することが重要です。虚証を治療するには、気血津液を補うような食生活や生活習慣を心がけることが大切です。また、漢方薬や鍼灸などの東洋医学の治療を受けることも有効です。
真虚仮実の病証
真虚仮実の病証
真虚仮実とは、東洋医学の用語で、一見すると実証(病気)のように見えるが、実際には虚証(体力の低下)を伴う病態のことです。真虚仮実の病証は、気虚、血虚、陰虚、陽虚の4つのタイプに分類されます。
気虚真虚仮実は、気虚が根本にある真虚仮実の病態です。気虚は、疲れやすさ、息切れ、動悸、食欲不振、下痢などの症状を引き起こします。気虚真虚仮実は、気虚を補うことが治療のポイントです。
血虚真虚仮実は、血虚が根本にある真虚仮実の病態です。血虚は、貧血、めまい、動悸、息切れ、顔色が青白いなどの症状を引き起こします。血虚真虚仮実は、血虚を補うことが治療のポイントです。
陰虚真虚仮実は、陰虚が根本にある真虚仮実の病態です。陰虚は、口渇、盗汗、寝汗、腰痛、膝痛、足腰だるさなどの症状を引き起こします。陰虚真虚仮実は、陰虚を補うことが治療のポイントです。
陽虚真虚仮実は、陽虚が根本にある真虚仮実の病態です。陽虚は、冷え、疲れやすさ、下痢、食欲不振などの症状を引き起こします。陽虚真虚仮実は、陽虚を補うことが治療のポイントです。
真虚仮実の治療法
真虚仮実の治療法
真虚仮実の治療法は、虚証と実証の両方を同時に治療することを目的とした方法です。虚証とは、気血不足や臓腑の虚弱によって引き起こされる症状であり、実証とは、気血が過剰であったり、臓腑が実証しているために引き起こされる症状です。真虚仮実とは、虚証と実証が同時に存在する状態であり、このような場合は、虚証と実証の両方を同時に治療することが必要となります。
真虚仮実の治療法としては、補虚と瀉実の二つの方法があります。補虚とは、虚証を治療する方法であり、瀉実とは、実証を治療する方法です。補虚の方法としては、補気、補血、補陰、補陽などがあり、瀉実の方法としては、瀉火、瀉水、瀉風、瀉湿などがあります。真虚仮実の治療法では、虚証と実証のバランスを考慮しながら、補虚と瀉実の方法を適切に組み合わせることが重要です。
真虚仮実の治療法は、主に漢方薬を用いて行われます。漢方薬は、複数の生薬を組み合わせたものであり、それぞれが生薬が持つ効能によって、虚証と実証の両方を同時に治療することができます。真虚仮実の治療法は、他の治療法では改善されないような症状にも有効であるため、近年では注目を集めています。
東洋医学における真虚仮実の重要性
東洋医学において、真虚仮実とは、虚証の中に実証の仮象がある状態のことを指します。これは、一見すると健康そうに見えても、実際には内蔵が弱っている状態であり、注意が必要な状態です。
真虚仮実の症状は、疲れやすい、食欲不振、下痢、便秘、不眠、動悸、息切れなど、さまざまなものがあります。また、冷え、のぼせ、むくみ、体重増加、体重減少など、身体のバランスが崩れている状態も真虚仮実の症状として現れることがあります。
真虚仮実は、虚証が進行した状態であり、放置しておくと、さらに深刻な病気を引き起こす可能性があります。そのため、真虚仮実の症状がある場合は、早めに治療を開始することが大切です。
真虚仮実の治療は、虚証を補い、実証の仮象を解消していくことが基本となります。虚証を補うためには、補気、補血、補陰、補陽などの治療法が用いられます。実証の仮象を解消するためには、瀉火、瀉水、瀉湿、瀉痰などの治療法が用いられます。
真虚仮実の治療は、患者さんの状態に合わせて、適切な治療法を選択することが大切です。また、治療期間も患者さんの状態によって異なりますが、一般的には数週間から数ヶ月かかります。
真虚仮実の予防には、健康的な生活習慣を送ることが大切です。バランスのとれた食事、適度な運動、十分な睡眠、ストレスをためないことが、真虚仮実の予防につながります。また、定期的に健康診断を受け、自分の身体の状態を把握しておくことも大切です。