東洋医学の用語 消食藥とは？

東洋医学の用語 消食藥とは？

消食藥とは何か？

東洋医学でいうところの『消食藥』は、消化を助け、蓄積された未消化の食物をなくす薬剤全般のことを指します。消食藥は、消化不良や食欲不振、胃もたれ、腹部膨満感、下痢、便秘などの症状を改善するために使用されます。

消食藥には、様々な種類があり、それぞれに異なる働きをします。例えば、陈皮は、胃の蠕動運動を促進し、消化液の分泌を高める作用があります。山楂は、胃酸の分泌を促進し、消化を助ける作用があります。半夏は、胃の粘膜を保護し、炎症を抑える作用があります。また、木香は、胃の気滞を解消し、消化を促す作用があります。

消食藥は、一般的に、煎じ薬や丸剤、散剤などの形で服用されます。また、消食藥の成分を配合した健康食品やサプリメントなども市販されています。なお、消食藥は、あくまで補助的なものであり、食事療法や生活習慣の改善を基本とする必要があります。消食藥を服用する際には、医師や薬剤師に相談することが大切です。

消食藥の種類

-消食藥の種類-

消食藥は、その作用機序により、以下の3種類に分類されます。

1. 健胃藥
健胃藥は、胃腸の働きを促進し、消化を助ける薬剤です。代表的な健胃藥としては、生薬の人参、陳皮、厚朴、茯苓、白朮、甘草などがあります。

2. 消化酵素剤
消化酵素剤は、消化酵素を補充することで、消化を助ける薬剤です。代表的な消化酵素剤としては、アミラーゼ、リパーゼ、セルラーゼなどがあります。

3. 駆風剤
駆風剤は、胃腸に溜まったガスを排出することで、消化を助ける薬剤です。代表的な駆風剤としては、生薬の茴香、陳皮、厚朴、茯苓、白朮、甘草などがあります。

これらの消食藥は、単独で使用されることもあれば、複数の薬剤を組み合わせて使用されることもあります。また、消食藥は、消化器系の疾患の治療だけでなく、食欲不振や消化不良の改善にも使用されます。

消食藥の服用方法

消食藥の服用方法

消食藥は、食後30分～1時間後に服用するのが一般的です。これは、食べ物が胃の中で消化されるのに十分な時間が経ち、かつ、薬が効き始めるのに十分な時間が経っているからです。また、空腹時にも服用することができます。この場合、薬が胃の中で消化されるのを妨げず、より早く効き始めることができます。

消食藥の服用量は、薬の種類や症状の程度によって異なります。一般的に、1回あたり1～2錠を服用します。ただし、薬の種類によっては、1日1回でも良いものや、1日3回に分けて服用するものがあります。医師の指示に従って服用してください。

消食藥は、水またはぬるま湯で服用してください。薬を噛んだり、砕いたりしないでください。また、消食藥を他の薬と一緒に服用する場合は、薬の相互作用に注意が必要です。医師または薬剤師に相談してください。

消食藥の副作用

消食藥の副作用

消食藥は、食べ物の消化を助け、胃腸の働きを整える働きを持つ薬剤です。しかし、消食藥を服用することで、副作用が現れることがありますので注意が必要です。

最も一般的な副作用として、胃腸の不快感が挙げられます。これは、消食藥が胃腸の粘膜を刺激することで起こります。胃のむかつき、吐き気、下痢、腹痛などの症状が現れることがあります。

また、消食藥には、利尿作用のある成分が含まれていることがあり、尿の量が増えることがあります。これは、体内の水分が失われることで、脱水症状を引き起こす可能性があります。特に、高齢者や基礎疾患のある人は、消食藥の服用による脱水症状に注意が必要です。

さらに、消食藥には、血圧を下げる作用のある成分が含まれていることもあります。これは、血管を拡張して血圧を下げることで、めまいやふらつきなどの症状が現れることがあります。血圧を下げる薬を服用している人は、消食藥を服用する前に医師や薬剤師に相談することが大切です。

この他にも、消食藥を服用することで、頭痛、眠気、発疹などの症状が現れることがあります。消食藥を服用して、気になる症状が現れた場合は、医師や薬剤師に相談しましょう。