産後の乳汁不分泌『乳汁不行』

産後の乳汁不分泌『乳汁不行』

乳汁不行の原因

-乳汁不行の原因-

乳汁不行は、産後数日以内に乳汁が分泌されない、または分泌量が不足する状態です。乳汁不行は、母体側の要因と、胎児側の要因の両方が関与すると考えられています。

母体側の要因としては、以下のものが挙げられます。

* 産前からの栄養不足や鉄欠乏性貧血
* 出産による過度の出血
* 甲状腺機能低下症
* 下垂体機能不全症
* 糖尿病
* 肥満
* 多胎妊娠
* 早産
* 高齢出産

胎児側の要因としては、以下のものが挙げられます。

* 先天性代謝異常症
* 先天性甲状腺機能低下症
* 染色体異常

乳汁不行は、母児の健康に悪影響を及ぼす可能性があります。母乳には、赤ちゃんの成長に必要な栄養素や免疫物質が含まれており、母乳を飲まない赤ちゃんは、栄養不足や感染症にかかりやすくなります。また、母乳を飲まないことで、母乳の分泌が抑制され、母乳育児が困難になることもあります。

乳汁不行の治療法

-乳汁不行の治療法-

乳汁不行の治療法には、以下のものがあります。

* -中医学による治療- 中医学では、乳汁不行は、気血不足、肝鬱気滞、脾虚湿盛などによって起こると考えられています。そのため、治療では、これらの状態を改善するための薬や鍼灸、マッサージなどが行われます。
* -西洋医学による治療- 西洋医学では、乳汁不行の原因は、プロラクチンやオキシトシンの分泌異常などにあると考えられています。そのため、治療では、これらのホルモンの分泌を促進するための薬などが行われます。
* -食事療法- 乳汁不行を改善するためには、母乳の生成を促進するような食事を摂ることが大切です。具体的には、タンパク質やカルシウム、鉄分、ビタミンA、ビタミンC、ビタミンB群などを多く含む食品を積極的に摂るようにしましょう。
* -生活習慣の改善- 乳汁不行を改善するためには、規則正しい生活を送ることが大切です。具体的には、十分な睡眠をとる、ストレスをためない、適度な運動をするなど心がけましょう。

乳汁不行の治療法は、個人によって異なります。そのため、まずは医師や鍼灸師、マッサージ師などにご相談の上、自分に合った治療法を見つけることが大切です。

乳汁不行の予防法

-乳汁不行の予防法-

乳汁不行は、産後すぐに乳汁が分泌されなくなる病気です。乳汁不行の予防には、妊娠中からのバランスのとれた食事と十分な睡眠、適度な運動が大切です。また、出産後も母乳を頻繁に吸わせ、母乳をしっかり搾乳することが大切です。乳汁不行が気になる場合は、医師に相談しましょう。

-妊娠中の予防法-

* バランスのとれた食事をとる。
* 十分な睡眠をとる。
* 適度な運動をする。
* ストレスを避ける。

-出産後の予防法-

* 母乳を頻繁に吸わせる。
* 母乳をしっかり搾乳する。
* 十分な水分をとる。
* 栄養のある食事をとる。
* ストレスを避ける。

-乳汁不行が気になる場合-

* 乳汁が出ない、または少ない。
* 乳汁が濁っている、または黄色い。
* 乳汁が臭い。
* 乳房が張っている、または痛い。
* 母乳を与えるときに痛みがある。

このような症状がある場合は、医師に相談しましょう。