東洋医学の用語『補養心血』について

東洋医学の用語『補養心血』について

東洋医学を知りたい

補養心血について教えてください。

東洋医学の研究家

補養心血とは、心血の不足を補う治療法です。

東洋医学を知りたい

心血とは何ですか?

東洋医学の研究家

心血とは、心臓と血液のことです。東洋医学では、心は血を司ると考えられています。

補養心血とは

補養心血とは

補養心血とは、東洋医学の用語で、心血虚を治療する方法のひとつです。心血虚とは、心臓や血液が不足している状態を指し、気虚、血虚、陰虚のいずれかに分類されます。症状としては、動悸、息切れ、胸痛、不眠、健忘、食欲不振、疲労感などがあります。

補養心血は、心血虚を改善するために、補血養心薬を用いて治療を行います。補血養心薬とは、心臓や血液を補う作用のある生薬のことです。代表的な補血養心薬としては、当帰、芍薬、川芎、熟地黄、山茱萸、枸杞子などがあります。

補養心血は、心血虚の症状を改善するために有効な治療法です。ただし、補血養心薬は、副作用がある場合もありますので、医師の指導に従って服用することが大切です。

補養心血の必要性

補養心血の必要性

補養心血の必要性

心血虚とは、心臓や血液の不足を意味する東洋医学の用語です。心血虚になると、さまざまな症状が現れます。例えば、動悸、息切れ、不眠、不安、抑うつ、食欲不振、疲労、貧血、月経不順、不妊症などです。心血虚は、先天性のものと後天性のものがあります。先天性の心血虚は、生まれつき心臓や血液が弱い場合です。後天性の心血虚は、過労、ストレス、不規則な生活習慣、栄養不足、病気などによって引き起こされます。心血虚は、心臓や血液の働きを低下させるため、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。そのため、心血虚を治療することが重要です。

心血虚の治療には、補養心血薬を用いる方法があります。補養心血薬には、当帰、川芎、牡丹皮、芍薬、地黄、熟地黄、竜眼肉、クコの実などがあります。これらの生薬は、心臓や血液を補強する働きがあります。また、補養心血薬には、気血の流れを改善する働きがあるものもあります。気血の流れが改善されると、心臓や血液の働きも改善されます。補養心血薬は、煎じて服用したり、丸剤やカプセルにして服用したりします。また、補養心血薬を配合した漢方薬も市販されています。

補養心血の食材

補養心血の食材

補養心血の食材

補養心血に効果的とされる食材には、次のようなものがあります。

* ナツメナツメは、補気益血、養心安神の効果があります。
* 龍眼肉龍眼肉も、補気益血、養心安神の効果があります。
* クコの実クコの実には、補肝益腎、養血明目の効果があります。
* 山査子山査子は、消積健脾、活血化瘀の効果があります。
* 陳皮陳皮は、理気健脾、化痰止咳の効果があります。
* 麦門冬麦門冬は、養陰潤肺、清心除煩の効果があります。
* 五味子五味子は、補気益腎、斂肺定喘の効果があります。
* 人参人参は、補気益血、健脾益肺の効果があります。
* 黄耆黄耆は、補気益中、固表止汗の効果があります。
* 当帰当帰は、補血活血、調経止痛の効果があります。
* 川芎川芎は、活血化瘀、行気止痛の効果があります。

これらは、ほんの一例です。補養心血に効果的な食材は、他にも数多くあります。自分に合った食材を、適量摂取するようにしましょう。

補養心血の鍼灸ポイント

補養心血の鍼灸ポイント

-補養心血の鍼灸ポイント-

補養心血の鍼灸ポイントは、心血虚を治療するために使用されるツボのことで、心血を補い、養う効果があります。心血虚は、血虚と心虚の両方の症状を併せ持った状態をいい、動悸、息切れ、不眠、多夢、精神不安、抑うつ感などの症状が見られます。

補養心血の鍼灸ポイントは、主に以下のようなものがあります。

* 心兪第5胸椎棘突起下
* 膈兪第9胸椎棘突起下
* 脾兪第11胸椎棘突起下
* 腎兪第2腰椎棘突起下
* 三陰交内くるぶしの上方3寸、脛骨内側の縁
* 太衝足の親指と人差し指の間の付け根
* 神門手首の尺側手根屈筋腱と橈側手根屈筋腱の間
* 内関手首の尺側手根屈筋腱と橈側手根屈筋腱の間の上2寸

これらのツボに鍼灸を施すことで、心血を補い、養い、心血虚の症状を改善することができます。

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