東洋医学の用語『實證』とは？原因と養生法

東洋医学の用語『實證』とは？原因と養生法

東洋医学の用語『實證』とは？原因と養生法

東洋医学の研究家

東洋医学の用語『實證』について教えてください。

東洋医学を知りたい

『實證』とは、六淫、有害な病原体・寄生虫・毒素などの外邪、または痰、飲、水、湿、膿、瘀血、宿食など、内臓の機能障害による病的な産物の蓄積に起因する証の一般用語です。

東洋医学の研究家

『實證』の原因となるものは具体的にどのようなものがありますか？

東洋医学を知りたい

『實證』の原因となるものは、外邪としては、風、寒、暑、湿、燥、火などがあります。内邪としては、痰、飲、水、湿、膿、瘀血、宿食などがあります。

實證とは？

實證とは、東洋医学の用語で、有害な病原体や寄生虫、毒素などの外邪、または痰、飲、水、湿、膿、瘀血、宿食など、内臓の機能障害による病的な産物の蓄積に起因する証の一般用語です。實證は、正氣（人間の生命活動を維持する基本的なエネルギー）が虚弱で、邪氣（病気を引き起こす有害な因子）に抵抗できない状態である虚證の反対です。

實證は、邪氣が体内に侵入して正氣を圧倒することで起こります。邪氣は、六淫（風、寒、暑、湿、燥、火）、飲食の不摂生、過労、ストレスなどによって引き起こされます。實證は、邪氣の種類によって、その症状が異なります。例えば、風邪による實證は、頭痛、鼻水、咳、痰などの症状が現れます。寒邪による實證は、悪寒、発熱、関節痛などの症状が現れます。暑邪による實證は、暑気あたり、脱水症状、熱中症などの症状が現れます。湿邪による實證は、湿疹、水腫、下痢などの症状が現れます。燥邪による實證は、肌荒れ、便秘、咳などの症状が現れます。火邪による實證は、口渇、発熱、のどの痛みなどの症状が現れます。

實證の原因

實證の原因は、外邪と内邪の両方に分類されます。

外邪とは、六淫（風、寒、暑、湿、燥、火）や、有害な病原体・寄生虫・毒素などの外からの病原体のことです。例えば、風邪の原因となるウイルスや細菌は、外邪の一種です。

内邪とは、痰、飲、水、湿、膿、瘀血、宿食など、内臓の機能障害による病的な産物の蓄積のことです。例えば、食べ過ぎや飲み過ぎによって胃腸に溜まった食物や水分は、内邪の一種です。

實證は、外邪や内邪が体内に侵入し、正気を損なうことで発症します。外邪が侵入すると、正気は外邪と戦って抵抗しようとします。このとき、正気が強ければ外邪を撃退することができますが、正気が弱いと外邪に負けてしまい、實證を発症します。内邪が溜まると、正気は内邪を排除しようとして抵抗しようとします。このときも、正気が強ければ内邪を排出することができますが、正気が弱いと内邪を排出することができず、實證を発症します。

實證の症状

實證とは、有害な病原体・寄生虫・毒素などの外邪、または痰、飲、水、湿、膿、瘀血、宿食など、内臓の機能障害による病的な産物の蓄積に起因する証の一般用語です。實證は、多くの場合、症状が強く、進行が速く、予後も悪いとされています。

實證の症状としては、発熱、頭痛、悪寒、咳、息切れ、胸痛、腹痛、下痢、嘔吐、便秘、浮腫、黄疸、血尿、膿尿、排尿困難、月経異常、不妊、流産、難産、産後悪露不尽、乳汁分泌異常、皮膚病、眼病、耳病、鼻病、口内炎、歯痛、咽頭炎、扁桃炎、気管支炎、肺炎、肝炎、胆嚢炎、膵炎、胃炎、腸炎、大腸炎、直腸炎、腎炎、膀胱炎、子宮炎、卵巣炎、膣炎、外陰炎、精巣炎、前立腺炎、梅毒、淋病、エイズ、癌、白血病、リンパ腫、多発性硬化症、パーキンソン病、アルツハイマー病、筋萎縮性側索硬化症、多系統萎縮症、脊髄小脳変性症、ハンチントン病、脳卒中、心筋梗塞、狭心症、不整脈、心不全、肺気腫、肺線維症、肺高血圧症、慢性閉塞性肺疾患、糖尿病、高血圧、高脂血症、動脈硬化、肥満、メタボリックシンドローム、痛風、リウマチ、膠原病、アレルギー、アトピー、喘息、花粉症、じんましん、湿疹、乾癬、白斑、円形脱毛症、爪甲剥離症、口腔カンジダ症、ヘルペス、帯状疱疹、水痘、麻疹、風疹、おたふくかぜ、流行性耳下腺炎、伝染性単核球症、インフルエンザ、風邪、ノロウイルス、ロタウイルス、アデノウイルス、ヘルパンギンナ、手足口病、プール熱、咽頭結膜炎、突発性発疹、川崎病、中毒、過労、ストレス、などがあげられます。