東洋医学の用語『舌下痰包』とは
東洋医学の研究家
東洋医学の用語『舌下痰包(嚢様の形状をした舌下の腫脹。触れると滑らかで軟らかく、濃厚な黄色がかった津を内包する。)』について説明してください。
東洋医学を知りたい
舌下痰包は、舌の下にできる嚢状の腫れです。触ると滑らかで柔らかく、濃厚な黄色がかった津を内包しています。舌下痰包の原因は、痰湿が舌下に停滞して生じると考えられています。痰湿とは、体内に余分な水分が溜まってドロドロとした状態のことです。痰湿は、飲食の不摂生やストレスなどが原因で生じると考えられています。
東洋医学の研究家
舌下痰包の症状はどのようなものですか?
東洋医学を知りたい
舌下痰包の症状としては、舌下の腫脹、痛み、違和感、唾液の増加などが挙げられます。また、舌下痰包が大きくなると、物を飲み込むのが困難になることもあります。
舌下痰包とは何か
-舌下痰包とは何か-
舌下痰包とは、東洋医学の用語で、舌の下にできる袋状の腫れ物のことです。触ると滑らかで柔らかく、濃厚な黄色がかった津を内包しています。舌下痰包は、痰が停滞して生じると考えられており、主に脾胃の虚弱や湿熱の証で起こります。脾胃の虚弱とは、脾臓と胃腸が弱っている状態であり、湿熱の証とは、湿邪と熱邪が合わさった状態です。
舌下痰包は、口臭や悪心、嘔吐などの症状を引き起こすことがあります。また、舌下痰包を放置しておくと、腫れ物が大きくなって舌を圧迫し、呼吸困難や嚥下障害を引き起こすこともあります。
舌下痰包の治療は、主に漢方薬を用いて行われます。漢方薬には、痰を排出する作用や、脾胃の虚弱を改善する作用、湿熱を清熱する作用のあるものが多くあります。また、舌下痰包が大きな場合は、外科的に切除することもあります。
舌下痰包の原因
舌下痰包の原因は、主に以下の4つがあげられます。
1. 脾の働きが弱まっていることによる水湿の停滞
2. 腎の精が不足していることによる水液代謝の低下
3. 肝の疏泄作用が弱まっていることによる気滞血瘀
4. 痰湿の停滞を助長するような食事や生活習慣
脾は、水液代謝を担う臓器であり、脾の働きが弱まると、体内に水湿が停滞しやすくなり、舌下痰包ができやすくなります。
腎は、水液代謝を司ると同時に、精を貯蔵する臓器でもあります。腎の精が不足すると、水液代謝が低下し、舌下痰包ができやすくなります。
肝は、気血の疏泄作用を担う臓器であり、肝の疏泄作用が弱まると、気滞血瘀が生じて、舌下痰包ができやすくなります。
痰湿の停滞を助長するような食事や生活習慣としては、以下のようなものがあげられます。
* 脂っこいものや甘いものの摂りすぎ
* 運動不足
* ストレス
* 冷え
これらの原因を取り除くことが、舌下痰包を改善するうえで大切です。
舌下痰包の症状
舌下痰包は、舌の下にできる嚢状の腫れで、触れると滑らかで柔らかく、濃厚な黄色がかった津を内包しています。この腫れは、時間の経過とともに大きくなり、痛みを伴うことがあります。また、この腫れは、飲み込みにくさや、話しにくさを引き起こすこともあります。舌下痰包は、舌下腺や唾液腺が詰まったり、感染したりすることが原因で起こることがあります。また、この腫れは、口の中の傷や外傷によって引き起こされることもあります。舌下痰包の症状としては、以下のようなものがあります。
・舌の下にできる嚢状の腫れ
・腫れが時間の経過とともに大きくなる
・腫れを触ると滑らかで柔らかい
・腫れの中に濃厚な黄色がかった津が内包されている
・腫れが痛みを伴う
・飲み込みにくさ
・話しにくさ
舌下痰包の治療法としては、以下のようなものがあります。
・抗菌薬や抗炎症薬の投与
・外科手術による腫れの切除
・レーザー治療
・針灸治療
・漢方薬の服用
舌下痰包の治療法は、腫れの大きさや状態によって異なります。
舌下痰包の治療法
舌下痰包は、漢方薬による治療が一般的です。漢方薬は、体質や症状に合わせて処方されます。よく使われる漢方薬には、消炎作用や解毒作用のある「黄連解毒湯」、利尿作用や清熱作用のある「茵陳蒿湯」、健脾化湿作用のある「参苓白朮散」などがあります。漢方薬は、医師や漢方薬剤師の指示に従って服用してください。
また、舌下痰包の治療には、鍼灸治療やマッサージ治療も行われます。鍼灸治療は、ツボに鍼を刺したり、灸をすえたりして、気の流れを整え、痛みを緩和したり、腫れを軽減したりします。マッサージ治療は、舌下部の筋肉をほぐして、血行を改善したり、腫れを軽減したりします。
舌下痰包の治療には、生活習慣の改善も大切です。規則正しい生活を送り、十分な睡眠をとるようにしましょう。また、刺激物の摂取を控え、バランスの良い食事を心がけましょう。適度な運動も、舌下痰包の症状を改善するのに効果的です。