虛火灼齦證とは?
東洋医学の研究家
東洋医学の用語『虛火灼齦證(歯根の露出を伴う歯肉の乾燥および歯挺、隠痛を伴う歯のゆるみ、これに関連する胸部、手掌および足底の煩熱、頬部潮紅、ほとんど潤いがない紅舌および数・細脈を特徴とする証。)』について、説明して下さい。
東洋医学を知りたい
『虛火灼齦證』は、歯肉の乾燥、歯のゆるみ、胸部、手掌および足底の煩熱、頬部潮紅、紅舌、数・細脈を特徴とする証です。
東洋医学の研究家
『虛火灼齦證』の原因は何ですか?
東洋医学を知りたい
『虛火灼齦證』の原因は、腎虚、陰虚、火旺によるものです。
虛火灼齦證とはどういう症状?
虚火灼齦證とは、歯根が露出して乾燥し、歯がゆるんで隱痛が伴い、胸部、手掌、足底に煩熱があり、頬が潮紅し、舌がほとんど潤いがない紅舌で、数・細脈を特徴とする証です。中医学では、虚火とは、陰虚が極まって生じる虚熱のことです。陰虚とは、陰精が不足して、熱が盛んになる状態のことです。虚火灼齦證は、虚火が歯齦を灼くことで生じると考えられています。虚火灼齦證の主な症状は、歯根が露出して乾燥し、歯がゆるんで隱痛が伴い、胸部、手掌、足底に煩熱があり、頬が潮紅し、舌がほとんど潤いがない紅舌で、数・細脈です。虚火灼齦證の治療には、滋陰降火薬が用いられます。滋陰降火薬とは、陰虚を滋養し、虚火を下げる薬のことです。虚火灼齦證の治療には、当帰芍薬散、六味地黄丸、知柏地黄丸などが用いられます。
虛火灼齦證の原因と病因
-虛火灼齦證の原因と病因-
虚火灼齦證の原因は、主に以下の2つに分類されます。
* -内因-腎陰虚、胃陰虚、肺陰虚など、身体の陰液が不足することで、虚火が盛んになり、歯肉や歯を灼く。
* -外因-熱毒邪気、湿熱邪気、風熱邪気など、外邪が侵襲することで、歯肉や歯に熱が加わり、灼かれる。
虚火灼齦證の病因は、主に以下のようなものが挙げられます。
* -過労-肉体的、精神的な過労が続くと、腎陰を消耗して虚火が盛んになる。
* -不摂生な食生活-辛いもの、熱いもの、甘いものなどを過剰に摂取すると、胃陰を耗損して虚火が盛んになる。
* -喫煙、飲酒-喫煙や飲酒は、肺陰を耗損して虚火が盛んになる。
* -不規則な睡眠-不規則な睡眠は、肝陰を耗損して虚火が盛んになる。
* -ストレス-ストレスは、心陰を耗損して虚火が盛んになる。
これらの原因や病因により、虚火が盛んになり、歯肉や歯を灼いて、虚火灼齦證を引き起こす。
虛火灼齦證の治療法
虛火灼齦證の治療法
虛火灼齦證の治療には、主に薬物療法と鍼灸療法の2種類があります。
薬物療法としては、清熱解毒作用のある黄連や黄柏、滋陰降火作用のある生地黄や麦門冬、益気養血作用のある当帰や川芎、活血化瘀作用のある桃仁や紅花などがよく使用されます。
鍼灸療法としては、主に歯齦部のツボである歯槽兪や合谷、胃経のツボである足三里や豊隆、大腸経のツボである曲池や手三里などが用いられます。
虚火灼齦證は、体質や症状に合わせて適切な治療を行うことで、改善することが可能です。
虛火灼齦證の予防法
虚火灼齦證の予防法
虚火灼齦證を予防するためには、以下のことに注意しましょう。
・歯磨きをしっかりする
歯磨きをしっかりすることで、歯垢や歯石の蓄積を防ぐことができます。歯垢や歯石は、歯周病の原因となるため、これらを防ぐことは虚火灼齦證の予防に効果的です。
・甘いものを食べすぎない
甘いものを食べすぎると、虫歯になりやすくなります。虫歯は、歯周病の原因となるため、これらを防ぐことは虚火灼齦證の予防にもつながります。
・定期的に歯科検診を受ける
歯科検診を受けることで、虫歯や歯周病の早期発見・早期治療を行うことができます。これにより、虚火灼齦證の発症を防ぐことができます。
・食生活に気を付ける
食生活に気を付けることで、虚火灼齦證の発症を防ぐことができます。虚火灼齦證は、熱がこもっている状態なので、辛いものや熱いものを食べすぎないようにしましょう。また、アルコールやタバコも控えましょう。
・ストレスをためない
ストレスをためると、虚火灼齦證の発症リスクが高まります。ストレスをためないように、適度な運動をしたり、趣味を楽しんだりして、ストレスを発散しましょう。