東洋医学の用語『實火證』とは？

東洋医学の用語『實火證』とは？

實火證とは？

實火證とは？

實火證とは、東洋医学の用語で、激しい火邪により生じる証です。胃腸または肝・胆の罹患が最も多く、壮熱、頭痛、目の充血、口苦、口乾、口渇のため冷たい飲料をほしがることを特徴とします。火邪は、熱性・乾燥性の邪気で、陽邪（からだを消耗させる邪気）に分類されます。實火證は、火邪が体内に侵入して、胃腸や肝・胆を侵した状態です。胃腸が侵されると、胃もたれ、嘔吐、下痢などの症状が現れます。肝・胆が侵されると、肝鬱（肝の気が滞る）や胆汁の分泌異常が起こり、頭痛、目の充血、口苦などの症状が現れます。實火證は、体質や生活習慣が関係して起こると考えられています。火邪の侵入を防ぐためには、バランスのとれた食事や適度な運動を心がけ、ストレスを溜めないようにすることが大切です。

實火證の症状

實火證の症状は、壯熱、頭痛、目の充血、口苦、口乾、口渇などが挙げられます。また、冷たい飲料をほしがることも特徴的です。壮熱は、38℃以上の高熱を指します。頭痛は、頭全体が痛むことが多いです。目の充血は、結膜や角膜に炎症が起こり、赤くなる状態です。口苦は、口の中に苦みやえぐみが感じられる状態です。口乾は、口の中が乾燥している状態です。口渇は、喉が渇いている状態です。これらの症状は、實火證の程度によって、軽度なものから重度なものまで様々です。

實火證の原因

-實火證の原因-

實火證は、主に以下の原因によって引き起こされると考えられています。

* -食事の不摂生-辛いもの、脂っこいもの、アルコールなどの過剰摂取により、胃腸に負担がかかり、實火證を発症しやすくなります。
* -睡眠不足-睡眠不足になると、体の疲労が回復せず、免疫力が低下し、實火證を発症しやすくなります。
* -ストレス-ストレスを受けると、自律神経のバランスが乱れ、胃腸の働きが低下し、實火證を発症しやすくなります。
* -感染症-細菌やウイルスなどの感染症にかかると、体の抵抗力が低下し、實火證を発症しやすくなります。
* -薬物の副作用-一部の薬物の副作用として、實火證を発症することがあります。