東洋医学用語『亡陽證』

東洋医学用語『亡陽證』

亡陽證とは何か？

亡陽證とは、東洋医学の用語で、陽気の消耗により生じる重篤な証のことを指します。蒼白、したたり落ちる冷汗、四肢の冷え、湿った蒼白舌が発現し、脈はほとんど触れません。亡陽證は、ショック状態や敗血症などの生命を脅かす状態を引き起こす可能性があるため、緊急の治療が必要です。

亡陽證の主な症状は、蒼白、したたり落ちる冷汗、四肢の冷え、湿った蒼白舌、脈がほとんど触れないことです。蒼白は、陽気の不足により血行不良が起こるためです。冷汗は、陽気の不足により体温が低下するためです。四肢の冷えは、陽気の不足により末梢の血流が悪化する​​ためです。湿った蒼白舌は、陽気の不足により水分代謝が低下するためです。脈がほとんど触れないのは、陽気の不足により心機能が低下するためです。

亡陽證は、ショック状態や敗血症などの生命を脅かす状態を引き起こす可能性があるため、緊急の治療が必要です。治療としては、輸液や昇圧剤の投与、酸素投与、抗菌薬の投与などが行われます。

亡陽證の症状

亡陽證の症状

亡陽證の症状は、主に以下の通りです。

蒼白亡陽證の最も特徴的な症状の一つは、蒼白です。これは、陽気が消耗して、血流が低下しているためです。

したたり落ちる冷汗亡陽證のもう一つの特徴的な症状は、したたり落ちる冷汗です。これは、陽気が消耗して、身体の熱を保持できなくなっているためです。

四肢の冷え亡陽證では、四肢が冷たくなります。これは、陽気が消耗して、四肢にまで血流が行き届かなくなっているためです。

湿った蒼白舌亡陽證では、舌が湿っていて蒼白になります。これは、陽気が消耗して、舌の血流が低下しているためです。

脈がほとんど触れない亡陽證では、脈がほとんど触れなくなります。これは、陽気が消耗して、心臓の機能が低下しているためです。

亡陽證の症状は、重症化すると、死に至ることもあります。そのため、亡陽證の症状が見られた場合は、すぐに医師を受診することが大切です。

亡陽證の治療法

亡陽證の治療法

亡陽證は陽気の消耗により生じる重篤な証であり、蒼白、したたり落ちる冷汗、四肢の冷え、湿った蒼白舌が発現し、脈はほとんど触れないことが特徴です。治療法としては、以下のものがあります。

* 温陽薬の服用 陽気を補い、体を温める薬を服用します。代表的なものとしては、附子、肉桂、桂枝、当帰、人参などがあります。
* 温灸 ツボを温めて、気血の流れを改善します。
* 入浴 温かいお風呂に浸かって、体を温めます。
* 保温 衣服を厚着して、体を冷やさないようにします。
* 十分な休息 体力を回復させるために、十分な休息をとります。

亡陽證は重篤な証であるため、早期に治療を開始することが重要です。治療が遅れると、死亡に至ることもあります。