東洋医学の用語『風火攻目證』について

東洋医学の用語『風火攻目證』について

風火攻目證とは

-風火攻目證とは-
風火攻目證とは、中医学の用語で、発熱に伴う目の充血、腫脹、疼痛および流涙、悪風および浮・数脈を特徴とする証である。風火の邪気が眼部に侵襲して起こるものとされ、熱邪が盛んで、風邪が兼じるために、目の充血、腫脹、疼痛および流涙などの症状が現れる。悪風は、風邪が身体の表面を侵すことで起こる症状である。浮・数脈は、脈が浮いていて、数が速い脈であり、熱邪が盛んであることを示している。風火攻目證は、急性結膜炎、角膜炎、虹彩炎などの疾患に類似する症状を呈することがある。

風火攻目證の原因

風火攻目證の原因は、主に外邪の侵襲と内因の失調の二つに分けられます。

外邪の侵襲としては、風熱之邪が最も常见で、風邪をひいたり、暑い日に風に吹かれたりすると、風熱之邪が体内に侵入して、目に侵襲して風火攻目證を引き起こします。また、湿熱之邪や燥邪が目に侵襲しても、風火攻目證を引き起こすことがあります。

内因の失調としては、肝火旺盛、肺熱上蒸、脾胃湿熱などがあります。肝火旺盛の場合、肝火が上頭に上って目に侵襲して風火攻目證を引き起こすことがあります。肺熱上蒸の場合、肺熱が上半身に上って目に侵襲して風火攻目證を引き起こすことがあります。脾胃湿熱の場合、脾胃の湿熱が上半身に上って目に侵襲して風火攻目證を引き起こすことがあります。

また、外邪の侵襲と内因の失調が互いに影響し合って、風火攻目證を引き起こすこともあります。例えば、外邪の風熱之邪が体内に侵入すると、内因の肝火旺盛がさらに亢進して、風火攻目證を引き起こしやすくなります。

風火攻目證の治療

-風火攻目證の治療-

風火攻目證の治療は、主に風熱を疏散し、火毒を清泄し、目赤、痛み、腫れ、涙を改善することを目的とする。具体的な治療法としては、以下のものがある。

* -内服薬- 風熱を疏散する中成薬である銀翹解毒片や、火毒を清泄する中成薬である消風散などが用いられる。
* -点眼薬- 目赤、痛み、腫れ、涙を改善する目的で、抗菌点眼薬や抗炎症点眼薬などが用いられる。
* -鍼灸治療- 風火攻目證の治療に有効なツボとして、太陽穴、晴明穴、攅竹穴などがある。これらのツボに鍼灸をすることで、風熱を疏散し、火毒を清泄することができる。
* -外用薬- 目赤、痛み、腫れ、涙を改善する目的で、清熱解毒作用のある漢方薬が用いられる。

風火攻目證の治療は、早期に開始することが重要である。早期に治療を開始することで、症状の改善が早まり、後遺症を残すことなく回復することができる。