東洋医学用語『面色蒼白』とは?原因と治療法
東洋医学の研究家
東洋医学の用語『面色蒼白(青色または灰色を帯びた白色の顔。しばしば亡陽または盛んな寒により生じる。)』について説明してください。
東洋医学を知りたい
面色蒼白とは、顔色が青色または灰色を帯びた白色のことです。亡陽または盛んな寒により生じることが多いです。
東洋医学の研究家
亡陽とはどういう状態でしょうか?
東洋医学を知りたい
亡陽とは、身体の陽気が衰えてしまった状態のことです。風邪をひいたり、寒さにさらされたりすると亡陽になりやすくなります。
面色蒼白の意味
東洋医学用語「面色蒼白」の本来の意味は、顔色が青色または灰色を帯びた白色であることを指します。これは、亡陽(患者の生命エネルギーが尽きること)または盛んな寒によって生じる場合が多いとされています。
亡陽は、患者の生命エネルギーが尽きることです。亡陽になると、患者の顔色は蒼白になり、身体が冷たくなります。また、呼吸が浅くなり、脈が弱くなります。亡陽は、重篤な状態であり、治療が困難になる場合があります。
盛んな寒は、身体に寒気が入り込み、身体が冷える状態です。盛んな寒になると、患者の顔色は蒼白になり、身体が震えます。また、尿の出が減り、便通が悪くなります。盛んな寒は、患者の体力を消耗させるため、注意が必要です。
面色蒼白は、亡陽や盛んな寒の症状の一つです。面色蒼白を認めた場合は、すぐに医師の診察を受ける必要があります。
面色蒼白の原因
-面色蒼白の原因-
面色蒼白は、さまざまな原因で起こり得ます。最も一般的な原因は、貧血です。貧血とは、赤血球の数が少なくなったり、赤血球中のヘモグロビンの量が少なくなったりする状態のことです。貧血の原因としては、鉄分不足、ビタミンB12欠乏症、葉酸欠乏症、白血病、リンパ腫、多発性骨髄腫などがあります。
面色蒼白の他の原因としては、低血圧、甲状腺機能低下症、副腎機能不全、心臓病、肺疾患などがあります。また、強いストレスや疲労、睡眠不足なども、一時的に面色蒼白を引き起こすことがあります。
面色蒼白が続く場合は、医師に相談して原因を調べてもらうことが大切です。貧血やその他の病気が原因であれば、適切な治療を受けることで、面色蒼白を改善することができます。
面色蒼白の治療法
-面色蒼白の治療法-
面色蒼白は、顔色が青色または灰色を帯びた白色になる症状です。亡陽(亡失陽気)、とくに脾気または腎気の不足、または盛んな寒によって生じることがあります。面色蒼白は、貧血、低血圧、心不全、腎不全、肝炎、白血病など、さまざまな病態の症状として現れることがあります。
面色蒼白の治療法は、その原因によって異なります。貧血が原因の場合は、鉄剤などの薬を服用する必要があります。低血圧が原因の場合は、塩分や水分を多く摂取する必要があります。心不全や腎不全が原因の場合は、利尿剤などの薬を服用する必要があります。肝炎が原因の場合は、抗ウイルス薬を服用する必要があります。白血病が原因の場合は、抗がん剤を服用する必要があります。
面色蒼白の原因が不明な場合は、まずは医師に相談してください。医師は、問診や身体検査、血液検査や画像検査などを行って、面色蒼白の原因を診断します。原因が診断できれば、それに応じた治療を開始します。
面色蒼白は、多くの場合、適切な治療によって改善することができます。しかし、病態によっては、面色蒼白が改善しないこともあります。面色蒼白が改善しない場合は、医師に相談してください。
面色蒼白を予防する方法
面色蒼白を予防する方法
面色蒼白は、顔色が青白くなる症状で、貧血や低血圧、冷え性などが原因で起こることが多いです。面色蒼白を予防するには、以下のことに注意しましょう。
* 規則正しくバランスの良い食事を摂る
面色蒼白は、鉄分やビタミンB12などの栄養素が不足すると起こることがあります。そのため、規則正しくバランスの良い食事を摂り、十分な栄養を摂取することが大切です。鉄分は、レバーや赤身の肉、魚介類に多く含まれています。ビタミンB12は、レバーや魚介類、乳製品に多く含まれています。
* 適度な運動をする
適度な運動は、血行を促進し、冷え性を予防するのに効果的です。また、運動をすることで、新陳代謝が促進され、栄養素が体内に効率よく吸収されます。
* 十分な睡眠をとる
睡眠不足は、疲労感や倦怠感を招き、面色蒼白を引き起こすことがあります。そのため、毎日7~8時間程度の睡眠を心がけましょう。
* ストレスを溜めない
ストレスは、自律神経のバランスを乱し、血行を悪化させることがあります。そのため、ストレスを溜めないようにすることが大切です。リラックスできる趣味を見つけるなど、ストレス解消法を身につけておきましょう。
* 冷えを予防する
冷え性は、面色蒼白を引き起こす原因の一つです。そのため、冷えを予防することが大切です。冬場は、暖かい服装を心がけ、夏場は冷房の風に直接当たらないようにしましょう。また、入浴や運動で体を温めることも効果的です。