東洋医学用語『太陽』を解説
東洋医学を知りたい
東洋医学の用語『太陽』の意味について教えて下さい。
東洋医学の研究家
太陽という用語には、運気学における寒気と、経絡学説における膀胱経および小腸経の2つの意味があります。
東洋医学を知りたい
経絡学説における太陽の意味を教えて下さい。
東洋医学の研究家
経絡学説における太陽とは、膀胱経と小腸経の総称です。膀胱経は、背部の中央を通り、小腸経は、手の小指の外側から腕の内側を通っています。
太陽の運気学における意味
太陽とは、運気学において、冬至から春分にかけての季節を示し、寒気のことです。運気学において、太陽は、北方の黒色と関連づけられ、寒い季節である冬の時期を表しているのです。また、太陽は、西方の白色と関連づけられ、秋から冬の季節を表しています。太陽は、明るい・陽の・積極的なエネルギーを表し、西方の白色は、暗い・陰の・消極的なエネルギーを表しています。太陽の運気学における意味は、寒い季節である冬を示し、北方の黒色と西方の白色と関連づけられます。
太陽の経絡学説における意味
太陽の経絡学説における意味
東洋医学の経絡学説において、太陽とは膀胱経および小腸経を指す。膀胱経は、頭部から背部、腰部、下肢後面を通り、足小指の外側に至る経絡である。小腸経は、手小指の外側から手首、前腕外側、肘の前面、上腕外側を通って肩の前面に至る経絡である。太陽の経絡は、人体の外側を通り、寒邪や暑邪などの外邪の侵入を防ぐ役割があると考えられている。また、太陽の経絡は、膀胱や小腸の機能と密接に関連しており、これらの臓器の疾病の治療にも用いられる。
太陽と膀胱経・小腸経の関係
太陽と膀胱経・小腸経の関係
東洋医学の用語である「太陽」は、運気学では寒気を、経絡学説では膀胱経および小腸経を指す。膀胱経は、体の背面を通り、小腸経は、体の前面を走る。この2つの経絡は、太陽の運行と密接な関連があるとされ、太陽の運行に合わせて、気血の流れが変化する。
例えば、太陽が昇ると、膀胱経の気血の流れが盛んになり、太陽が沈むと、小腸経の気血の流れが盛んになる。このため、太陽が昇る時間は、膀胱経の経絡に関連する臓器や部位を養生するのに適しており、太陽が沈む時間は、小腸経の経絡に関連する臓器や部位を養生するのに適している。
また、太陽の運行に合わせて、気血の流れが変化することで、人間の心身の状態にも影響を及ぼす。例えば、太陽が昇ると、膀胱経の気血の流れが盛んになり、陽気が上昇することで、気分が爽快になり、活動的になる。逆に、太陽が沈むと、小腸経の気血の流れが盛んになり、陰気が下降することで、気分が落ち着き、休息モードに入る。
このように、太陽と膀胱経・小腸経の関係は、人間の心身の健康に密接に関わっている。
太陽の東洋医学的な捉え方
太陽の東洋医学的な捉え方
東洋医学では、「太陽」とは、人体のエネルギーの流れである「気」のこととされており、人体の表側を流れる「表気」を意味します。また、「太陽」は、人体の外側にある環境や気候などの外部環境の影響を受けやすい部位とされており、寒邪、暑邪、湿邪などの邪気が侵入しやすいと考えられています。
太陽の東洋医学的な捉え方は、主に2つの分野、運気学と経絡学説で異なります。運気学では、太陽は寒気を表します。寒気は、人体の抵抗力を低下させ、風邪やインフルエンザなどの疾病を引き起こすと考えられています。そのため、運気学では、太陽が強すぎる場合や、太陽が弱すぎる場合に、体調不良を引き起こすとされます。
経絡学説では、太陽は膀胱経と小腸経を表します。膀胱経は、背中の正中線を通り、首から足までを結ぶ経絡です。小腸経は、腕の外側を通る経絡です。膀胱経は、排泄や免疫機能と関係しており、小腸経は、消化吸収や食欲と関係しています。太陽は、膀胱経と小腸経の働きを調節することで、人体の健康を維持すると考えられています。