東洋医学の用語『風寒阻絡證』について

東洋医学の用語『風寒阻絡證』について

風寒阻絡證とは

風寒阻絡證とは、中医学において、寒邪により表層の経絡（浮絡）の血の流れが妨げられることにより生じる証である。悪寒、冷え、疼痛、四肢の拘急または麻木、および黒紫色または蒼白色の皮膚、淡白苔および弦・緊脈が発現する。

風寒阻絡證は、寒邪が表層の経絡に侵入し、血の流れを妨げることで起こる。寒邪は、風邪、冷水、冷たい食べ物や飲み物などによって侵入する。表層の経絡は、皮膚のすぐ下の部分にある経絡であり、血流を調節する働きがある。寒邪が表層の経絡に侵入すると、血流が妨げられ、痛みや麻痺を引き起こす。

風寒阻絡證の症状には、悪寒、冷え、疼痛、四肢の拘急または麻木、および黒紫色または蒼白色の皮膚、淡白苔および弦・緊脈などがある。悪寒は、寒気がして体が震える症状である。冷えは、体が冷たく感じる症状である。疼痛は、痛みを伴う症状である。四肢の拘急または麻木は、四肢がこわばったり、麻痺したりする症状である。黒紫色または蒼白色の皮膚は、皮膚が黒紫色または蒼白色になる症状である。淡白苔は、舌苔が薄白くなる症状である。弦・緊脈は、脈が弦のように細く、緊迫した感じの脈である。

風寒阻絡證の治療には、温める薬や血流を改善する薬が用いられる。また、鍼灸やマッサージなどの治療法も有効である。

風寒阻絡證の症状

風寒阻絡證の症状

風寒阻絡證の症状には、悪寒、冷え、疼痛、四肢の拘急または麻木、および黒紫色または蒼白色の皮膚、淡白苔および弦・緊脈の発現などがあります。悪寒は、寒気がする症状で、冷えは、手足が冷たくなる症状です。疼痛は、痛みを伴う症状で、四肢の拘急または麻木は、手足がこわばったり、しびれたりする症状です。黒紫色または蒼白色の皮膚は、皮膚の色が黒紫色または蒼白くなる症状で、淡白苔は、舌苔の色が淡い白色になる症状です。弦・緊脈は、脈が細い、または硬い症状です。

風寒阻絡證の治療

風寒阻絡證の治療は、風寒の邪気を駆散し、阻絡を解消することを目指して行われます。具体的には、葛根湯や麻黄湯などの発汗解表剤を用いて、風寒の邪気を発散させる治療が行われます。また、当帰芍薬散や川芎茶調散などの活血化瘀剤を用いて、阻絡を解消する治療が行われます。さらに、疼痛や拘急が強い場合は、痛み止めや筋弛緩剤などの薬剤が使用されます。また、鍼灸治療やマッサージなどの物理療法も、風寒阻絡證の治療に有効とされています。

風寒阻絡證の予防

風寒阻絡證の予防

風寒阻絡證は、寒邪により表層の経絡（浮絡）の血の流れが妨げられることにより生じる証です。悪寒、冷え、疼痛、四肢の拘急または麻木、および黒紫色または蒼白色の皮膚、淡白苔および弦・緊脈が発現します。

風寒阻絡證を予防するには、寒気にさらされないことが重要です。外出時には、帽子やマフラー、手袋を着用し、身体を冷やさないようにしましょう。また、室内を温かくして、足元を冷やさないようにすることも大切です。

食事においては、温かいものを摂るようにしましょう。冷たい飲み物や食べ物は、身体を冷やしてしまいます。また、身体を温める効果のある食材を積極的に摂ることもおすすめです。例えば、生姜、ネギ、ニンニク、シナモンなどです。

運動は、身体を温める効果があります。適度な運動を心がけましょう。また、入浴も身体を温める効果があります。入浴時間は10分程度を目安に、ぬるめのお湯に浸かりましょう。

これらの予防策を心がけることで、風寒阻絡證の発症を予防することができます。