東洋医学の用語『足跟痛』

東洋医学の用語『足跟痛』

足跟痛とは何か？

足跟痛とは、片側または両側の踵の疼痛で、起立や歩行により悪化する症状です。足底腱膜炎、アキレス腱炎、踵骨棘、踵骨脂肪パッド症候群など、さまざまな原因によって起こります。

足底腱膜炎は、足底腱膜と呼ばれる足裏の腱が炎症を起こすことで起こる足跟痛です。足底腱膜は、かかとと足指を連結し、足にかかる衝撃を吸収する働きをしています。足底腱膜炎は、長時間の立ち仕事や歩行、運動による過度な負荷などが原因で起こります。

アキレス腱炎は、アキレス腱と呼ばれるふくらはぎの筋肉と踵骨を連結する腱が炎症を起こすことで起こる足跟痛です。アキレス腱は、歩行やジャンプなどの動作の時に、ふくらはぎの筋肉の力を踵骨に伝える働きをしています。アキレス腱炎は、長時間の立ち仕事や歩行、運動による過度な負荷などが原因で起こります。

踵骨棘は、踵骨の踵骨底面に骨棘と呼ばれる骨の突起ができることで起こる足跟痛です。踵骨棘は、長時間の立ち仕事や歩行、運動による過度な負荷などが原因で起こります。

踵骨脂肪パッド症候群は、踵骨の下にある脂肪組織が炎症を起こすことで起こる足跟痛です。踵骨脂肪パッドは、足にかかる衝撃を吸収する働きをしています。踵骨脂肪パッド症候群は、長時間の立ち仕事や歩行、運動による過度な負荷などが原因で起こります。

足跟痛の原因

足跟痛の原因

足跟痛を引き起こす原因はさまざまですが、最も多いのは、踵にある土踏まずを支える組織である足底腱膜が炎症を起こす足底腱膜炎です。これは、過度の運動や、長時間立ちっぱなしの仕事をしている人によく見られます。また、肥満や、扁平足、外反母趾などの足の形が正常でない場合にも、足底腱膜炎になりやすいです。

足跟痛の原因として考えられるその他の要因としては、踵の骨に棘ができる踵骨棘、踵の骨が変形する踵骨変形、アキレス腱が炎症を起こすアキレス腱炎などが挙げられます。また、糖尿病や、関節リウマチなどの全身性の病気によって、足跟痛が起こることもあります。

足跟痛の症状が続く場合や、悪化する場合は、医師の診察を受ける必要があります。医師は、問診や身体検査を行い、必要に応じてレントゲン検査やMRI検査を実施して、足跟痛の原因を診断します。足跟痛の原因が特定できれば、それに応じた治療を行うことができます。

足跟痛の治療法

足跟痛の治療法

足跟痛に対する治療法には、投薬、理学療法、手術療法などがあります。

投薬治療は、消炎鎮痛薬やヒアルロン酸製剤などが用いられます。理学療法は、電気刺激やマッサージ、ストレッチなどが行われます。また、足底板や踵サポーターなどの装具を使用することで、足への負担を軽減することもできます。

手術療法は、他の治療法で改善が見られない場合や、足根骨棘が大きい場合などに検討されます。手術療法には、足根骨棘の切除や、足底腱膜の切離術などがあります。

足跟痛の治療法は、患者の症状や状態に合わせて選択されます。

足跟痛の予防法

-足跟痛の予防法-

足跟痛を予防するには、いくつかの方法があります。

* -足に合った靴を履く。- 靴は足にぴったりと合い、サポート力があるものが必要です。ヒールの高さは2～3cm程度が理想的です。
* -足に負担をかけすぎない。- 長時間立ったり歩いたりする場合は、定期的に休憩を取りましょう。
* -体重を減らす。- 体重が重いほど、足にかかる負担が大きくなります。
* -運動をする。- 運動は足腰の筋肉を鍛え、足への負担を軽減するのに役立ちます。
* -足裏マッサージをする。- 足裏マッサージは足裏の筋肉をほぐし、足腰の疲れを軽減するのに役立ちます。
* -冷やしたり温めたりする。- 足が痛い場合は、冷やしたり温めたりすると痛みが和らぐ場合があります。
* -サプリメントを摂る。- グルコサミンやコンドロイチンなどのサプリメントは、足腰の痛みを軽減するのに役立つ場合があります。

これらの予防法を実践することで、足跟痛の発症を防ぐことができます。