東洋医学の用語『再經』について
東洋医学の研究家
東洋医学の用語『再經』とは、傷寒の経過のことです。1つの経絡証が別の経絡へと移行し、元の経絡証が持続する状態を指します。
東洋医学を知りたい
再經の原因は何ですか?
東洋医学の研究家
再經の原因は、病邪が経絡を伝播し、経絡証が変化するためです。また、正気が不足している場合も再經が起こりやすくなります。
東洋医学を知りたい
再經の治療法は?
東洋医学の研究家
再經の治療法は、病邪を除去し、正気を補うことです。具体的には、葛根湯や麻黄湯などの漢方薬を投与したり、鍼灸治療や按摩治療を行うこともあります。
再經とは何か
再經とは、東洋医学の用語で、傷寒の経過のひとつです。傷寒とは、中医学でいう風邪のことであり、外感性の発熱性疾患のことです。再經は、傷寒の経過の中で、1つの経絡証が別の経絡へと移行し、元の経絡証が持続する状態のことをいいます。
例えば、太陽病で発熱、悪寒、頭痛などの症状があった場合、その後に少陽病に移行して、黄疸や嘔吐などの症状が現れることがあります。この場合、太陽病の経絡証である発熱、悪寒、頭痛などは持続し、少陽病の経絡証である黄疸や嘔吐などが新たに現れることになります。これが再經です。
再經は、傷寒の経過の中で、病情が複雑化したり、長期化したりする原因のひとつとされています。そのため、再經を適切に治療することが、傷寒の治療においては重要となります。
再經の原因
-再經の原因-
再經を引き起こす原因としては、以下の3つが考えられます。
1. -正気の虚弱-
正気とは、人体の生命活動に必要なエネルギーのことです。正気が虚弱になると、病邪に対する抵抗力が弱まり、再經が起こりやすくなります。
2. -邪気の盛んなもの-
邪気とは、人体の健康を害する病原体のことです。邪気が盛んな場合、正気を圧倒して再經が起こりやすくなります。
3. -経絡の不通-
経絡とは、人体の生命エネルギーが流れるルートのことです。経絡が不通になると、正気や邪気が滞り、再經が起こりやすくなります。
再經の症状
再經の症状
再經は、傷寒の経過において、1つの経絡証が別の経絡に移行し、元の経絡証が持続する状態です。再經の症状は、元の経絡証と新しい経絡証の両方が混在して現れるのが特徴です。例えば、少陽経胆経の経絡証である黄疸と、陽明経胃経の経絡証である腹痛が同時に現れる場合などがあります。再經は、傷寒の経過において比較的まれな状態ですが、重症化しやすい傾向があります。再經の治療は、元の経絡証と新しい経絡証の両方を考慮して行う必要があります。
再經の治療法
再経の治療法
再經の治療法としては、まず再經を起こした原因を特定し、その原因を治療することが大切です。例えば、風邪が原因で再經を起こした場合は、風邪の治療を行います。また、ストレスが原因で再經を起こした場合は、ストレスを軽減するための対策を講じます。
再經の治療には、漢方薬ががよく用いられます。漢方薬には、再經を改善する効果のあるものが多くあります。例えば、葛根湯は、風邪による再經に効果があります。また、柴胡桂枝湯は、ストレスによる再經に効果があります。
再經の治療には、鍼灸もよく用いられます。鍼灸は、気の流れを改善する効果があり、再經を改善することができます。例えば、風邪による再經の場合は、風邪の経絡である太陽経に鍼灸を行うことで、再經を改善することができます。
再經の治療には、生活習慣の改善も大切です。再經を起こしやすい人は、規則正しい生活を送るようにしましょう。また、適度な運動を心がけ、ストレスをためないようにしましょう。
再經は、適切な治療を受ければ改善することができます。再經でお悩みの方は、早めに医師にご相談ください。