東洋医学の用語『手陽明大腸経』とは?

東洋医学の用語『手陽明大腸経』とは?

東洋医学の研究家

東洋医学の用語『手陽明大腸經(十二正経の1つで、商陽(LI1)に起こり、手および前腕の背面を上昇し、腕の側面、肩の背面を循って巨骨(LI16)で体内に入り、後方の大椎)』について

東洋医学を知りたい

手陽明大腸經とは、どういう経絡ですか?

東洋医学の研究家

手陽明大腸經は、十二正経の1つで、商陽(LI1)に起こり、手および前腕の背面を上昇し、腕の側面、肩の背面を循って巨骨(LI16)で体内に入り、後方の大椎に終わる経絡です。

東洋医学を知りたい

手陽明大腸經の役割を教えてください。

手陽明大腸經とは何か

手陽明大腸經とは何か

手陽明大腸経とは、東洋医学で用いられる経絡のひとつです。十二正経の1つであり、商陽(LI1)から始まり、手の甲側を通って腕の背面に上がり、肩の背面を通り、巨骨(LI16)で体内に入ります。その後、大椎(DU14)に至ります。

手陽明大腸経は、大腸や肺と関連しており、これらの臓器の機能を調節する役割を担っています。また、手陽明大腸経には、頭痛、肩こり、便秘、下痢などの症状を改善する効果があるとされています。

手陽明大腸経を刺激するには、経絡上のツボをマッサージしたり、鍼灸治療を受けたりする方法があります。また、手陽明大腸経の関連する臓器の機能を高めることで、経絡の働きを改善することもできます。

手陽明大腸經の経絡

手陽明大腸經の経絡

手陽明大腸経の経絡

手陽明大腸経は、十二正経の1つで、商陽(LI1)に起こり、手および前腕の背面を上昇し、腕の側面、肩の背面を循って巨骨(LI16)で体内に入り、後方の大椎)に達します。大腸経の経絡は、主に手と腕の背面に分布しており、手首、肘、肩などに関わる筋肉や腱、関節などに影響を与えます。また、大腸の機能にも関連しており、消化器系のトラブルや便秘、下痢などの症状にも影響を与えることがあります。

手陽明大腸経の経絡を刺激することで、これらの症状の緩和や改善が期待できます。大腸経の経絡を刺激する方法は、主にツボ押しや鍼灸、マッサージなどがあります。ツボ押しは、大腸経の経絡上のツボを指で押したり、もみほぐしたりする方法で、自宅で簡単にセルフケアを行うことができます。鍼灸は、大腸経の経絡上に鍼を刺したり、お灸をすえることで経絡を刺激する方法で、専門家に施術してもらう必要があります。マッサージは、大腸経の経絡に沿って筋肉や腱をマッサージすることで経絡を刺激する方法で、自宅でも専門家による施術でも受けることができます。

大腸経の経絡を刺激することで、手や腕の痛みやこり、消化器系のトラブル、便秘、下痢などの症状の緩和や改善が期待できます。ただし、大腸経の経絡を刺激する際には、専門家の指導を受けることが大切です。

手陽明大腸經の働き

手陽明大腸經の働き

手陽明大腸經の働き

手陽明大腸經は、大腸の機能を調整し、消化器系の働きをサポートする経絡です。また、免疫システムを強化し、呼吸器系の健康を維持する役割も担っています。さらに、手陽明大腸經は、肩や腕の筋肉をコントロールし、関節の痛みやコリを緩和する働きがあります。

手陽明大腸經の経絡は、手の親指の爪の生え際にある商陽穴から始まり、手の甲を通り、腕の外側を上がり、肩の後ろで巨骨穴に至ります。そこから経絡は体内に続き、肺や大腸を通り、肛門に至ります。

手陽明大腸經が正常に働いていないと、大腸の機能が低下し、便秘や下痢などの症状が現れることがあります。また、免疫システムが弱まり、風邪をひきやすくなったり、呼吸器系の疾患にかかりやすくなったりする可能性もあります。さらに、肩や腕の筋肉がうまくコントロールできなくなり、関節の痛みやコリが生じることがあります。

手陽明大腸經の働きを改善するためには、経絡に沿ってマッサージをしたり、ツボを刺激したりすることが有効です。また、規則正しい食生活や適度な運動を心がけることも大切です。

手陽明大腸經のツボ

手陽明大腸經のツボ

-手陽明大腸經のツボ-

手陽明大腸経には、足11本、手6本のツボがあります。

-足三里-(あしさんり・ST36)
 足の陽明胃経のツボですが、手陽明大腸経の原穴です。下痢や便秘、腹痛、腰痛、膝痛など、様々な症状に効果があるとされています。膝のやや下、外側の膨らみから指2本分外側にあるツボです。

-商陽(しょうよう・LI1)-
 手陽明大腸経の井穴です。小指の外側、爪の端から、指1本分上にあるツボです。頭痛、歯痛、肩こり、便秘、下痢などに効果があるとされています。

-二間(にけん・LI2)-
 手陽明大腸経の合穴です。前腕の橈骨と尺骨の間、手首の横紋から指3本分上にあるツボです。頭痛、眼精疲労、鼻炎、咽頭炎、歯痛などに効果があるとされています。

-三間(さんけん・LI3)-
 手陽明大腸経の郄穴です。前腕の橈骨と尺骨の間、手首の横紋から指4本分上にあるツボです。頭痛、眼精疲労、鼻炎、咽頭炎、歯痛などに効果があるとされています。

-四間(しかん・LI4)-
 手陽明大腸経の経穴です。前腕の橈骨と尺骨の間、手首の横紋から指5本分上にあるツボです。頭痛、眼精疲労、鼻炎、咽頭炎、歯痛などに効果があるとされています。

-合谷(ごうこく・LI4)-
 手陽明大腸経の兪穴です。親指と人差し指の付け根の間にあるツボです。頭痛、腹痛、腰痛、肩こり、便秘、下痢など、様々な症状に効果があるとされています。

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