十五絡脈とは?東洋医学の用語を解説

十五絡脈とは?東洋医学の用語を解説

東洋医学の研究家

『十五絡脈』とは、十四経脈に由来する主脈の総称で、脾の大絡を加えて絡脈数は15本になります。

東洋医学を知りたい

なるほど、十五絡脈は十四経脈に脾の大絡を加えたものなのですね。

東洋医学の研究家

そうです。十五絡脈は、経脈の走行、分布、および機能をより体系的に理解するために、経脈を分類したものです。

東洋医学を知りたい

十五絡脈を理解することで、経脈の走行、分布、および機能をより深く理解することができるのですね。ありがとうございます!

十五絡脈とは何か?

十五絡脈とは何か?

十五絡脈とは、東洋医学における経絡の一種で、十四経脈に由来する主脈の総称です。脾の大絡を加えて絡脈数は15本となります。別名、奇経別絡と言い、絡脈、奇脈とも呼ばれます。 fifteen meridian vessels(15络脉)とは、中医経絡理論において、十四経脈から別れた別経で、十四経脈(twelve regular meridians)に由来する主脈の総称です。それらは、奇経・別絡とも呼ばれ、奇脈、絡脈とも呼ばれます。

十四経脈とは、人間の身体を縦断する12本の経脈と、任脈と督脈の2本の脈のことを指し、気血が流れる経路と考えられています。十五絡脈は、十四経脈から分岐した脈であり、主に内臓と関連しています。

十五絡脈は、
1. 陰維脈
2. 陽維脈
3. 帯脈
4. 衝脈
5. 任脈
6. 督脈
7. 脾経絡脈
8. 胃経絡脈
9. 大腸経絡脈
10. 小腸経絡脈
11. 膀胱経絡脈
12. 腎経絡脈
13. 心経絡脈
14. 小腸経絡脈
15. 三焦経絡脈

の15本です。

十五絡脈は、それぞれが固有の経絡を持ち、内臓や器官と関連しています。例えば、任脈は小腸と関連し、督脈は大腸と関連しています。十五絡脈は、経絡を介して気血を流し、内臓や器官の働きを調整しています。

十五絡脈の名称と走行

十五絡脈の名称と走行

十五絡脈の名称と走行

十五絡脈とは、十四経脈に由来する主脈の総称であり、脾の大絡を加えて絡脈数は15本となります。十五絡脈の名称と走行は以下の通りです。

1. -衝脈-任脈と督脈の間に位置し、頭頂部から会陰部までを走行します。
2. -任脈-身体の前正中線上を走行し、胸部、腹部、下腹部を貫通します。
3. -督脈-身体の後正中線上を走行し、頭頂部から尾閭部までを貫通します。
4. -帯脈-腰部を一周し、左右の腎を連絡します。
5. -陰維脈-陰部を走行し、膀胱を連絡します。
6. -陽維脈-頭部を走行し、左右の目と耳を連絡します。
7. -陰蹻脈-下肢の内側を走行し、足の小指と連絡します。
8. -陽蹻脈-下肢の外側を走行し、足の小指と連絡します。
9. -陰経脈-下腹部を走行し、睾丸と連絡します。
10. -陽経脈-陰経脈と対称的に走行し、睾丸と連絡します。
11. -足少陰脈-足の裏を走行し、腎臓と連絡します。
12. -足陽明脈-足の外側を走行し、胃と連絡します。
13. -足太陰脈-足の内側を走行し、脾臓と連絡します。
14. -足少陽脈-足の外側を走行し、胆嚢と連絡します。
15. -足厥陰脈-足の裏を走行し、肝臓と連絡します。

十五絡脈の働き

十五絡脈の働き

十五絡脈は、十四経脈に由来する主脈の総称で、脾の大絡を加えると、絡脈は15本になります。

十五絡脈は、経絡のネットワークの中で重要な役割を果たしており、気血を全身に巡らせ、臓腑の機能を調整する働きがあります。また、十五絡脈は、外邪の侵入を防ぎ、身体の抵抗力を高める働きも担っています。

十五絡脈の具体的な働きを以下に紹介します。

* 気血の巡りをスムーズにする
* 臓腑の機能を調整する
* 外邪の侵入を防ぐ
* 身体の抵抗力を高める

十五絡脈は、身体の健康維持に欠かせない重要な脈です。日常の生活で、適度な運動や休息を心がけ、健康的な食生活を送ることで、十五絡脈の働きを維持することが大切です。

十五絡脈の臨床応用

十五絡脈の臨床応用

-十五絡脈の臨床応用-

十五絡脈は、人体を縦断する経絡であり、臨床応用上重要な役割を果たしています。例えば、絡脈の循行経路に沿って圧迫することで、その絡脈に関連する臓腑の機能を調整することができます。また、絡脈の循行経路に沿って鍼灸を行うことで、絡脈の気血を調整し、さまざまな身体の不調を改善することができます。

例えば、任脈は、人体の中央を縦断する絡脈であり、気血の運行を調整する役割を果たしています。任脈の循行経路に沿って圧迫することで、気血の運行を改善し、腹痛、下痢、月経不順などの症状を改善することができます。

督脈は、人体の中央を縦断する絡脈であり、陽気の運行を調整する役割を果たしています。督脈の循行経路に沿って圧迫することで、陽気の運行を改善し、腰痛、膝痛、冷え性などの症状を改善することができます。

帯脈は、人体の腰部を一周する絡脈であり、腰部の筋肉や内臓を支える役割を果たしています。帯脈の循行経路に沿って圧迫することで、腰部の筋肉や内臓を調整し、腰痛、腹痛、下痢などの症状を改善することができます。

このように、十五絡脈は臨床応用上重要な役割を果たしています。絡脈の循行経路に沿って圧迫したり、鍼灸を行ったりすることで、さまざまな身体の不調を改善することができます。

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