俞穴 ～内臓の気を巡らせる背中のツボ～

俞穴 ～内臓の気を巡らせる背中のツボ～

俞穴とは？

俞穴とは、東洋医学の用語で、背中の特定の穴のことです。俞穴は、内臓の気が注入される場所と考えられており、治療や養生に重要な役割を果たすとされています。

俞穴は、背骨の両側にあり、首から腰まで、12の穴があります。それぞれの俞穴は、特定の内臓に対応しており、その内臓の機能を調整する働きがあるとされています。

例えば、肺兪穴は肺に対応しており、肺の機能を調整する働きがあります。また、胃兪穴は胃に対応しており、胃の機能を調整する働きがあります。

俞穴は、鍼灸治療やマッサージで刺激することができ、内臓の機能を整えて、様々な症状を改善することができます。また、俞穴を刺激することで、身体の抵抗力を高め、病気を予防することもできると言われています。

俞穴の働き

俞穴の働き

俞穴は、臓腑とつながり、臓腑の気の出入りを調整する役割があります。また、俞穴を刺激することで、臓腑の機能を調整したり、痛みを緩和したりする効果が期待できます。

俞穴は、各臓腑に対応しており、それぞれに固有の場所があります。例えば、肺の俞穴は背中の第3胸椎棘突起とその左右1寸のところ、胃の俞穴は背中の第9胸椎棘突起とその左右1寸のところにあります。

俞穴は、経絡上にあるため、経絡を介して臓腑とつながっています。また、俞穴には、気血の出入りを調整する働きがあるため、臓腑の機能を調整したり、痛みを緩和したりする効果が期待できます。

俞穴を刺激する方法は、鍼灸、指圧、マッサージなどがあります。鍼灸は、俞穴に鍼を刺入して刺激する方法で、指圧は、俞穴を指で押して刺激する方法です。マッサージは、俞穴を手のひらでさすって刺激する方法です。

俞穴を刺激することで、臓腑の機能を調整したり、痛みを緩和したりする効果が期待できます。しかし、俞穴を自分で刺激するのは危険なため、必ず専門家に相談してください。

俞穴の探し方

俞穴は、東洋医学でいう、内臓の気が注入される、背中の特定の穴のことです。俞穴は、内臓の健康状態を調べるのにも使われます。俞穴の探し方は、以下の通りです。

1. まず、背骨の真ん中にある、第七頸椎と第一胸椎の間に、風門という穴があります。この風門を起点として、背骨に沿って上から下に向かって数えていきます。
2. 第二胸椎の棘突起の下にあるのが、膀胱兪穴です。これは、膀胱の気が注入される穴です。
3. 第三胸椎の棘突起の下にあるのが、心兪穴です。これは、心臓の気が注入される穴です。
4. 第四胸椎の棘突起の下にあるのが、肺兪穴です。これは、肺の気が注入される穴です。
5. 第五胸椎の棘突起の下にあるのが、肝兪穴です。これは、肝臓の気が注入される穴です。
6. 第六胸椎の棘突起の下にあるのが、胆兪穴です。これは、胆のうの気が注入される穴です。
7. 第七胸椎の棘突起の下にあるのが、胃兪穴です。これは、胃の気が注入される穴です。
8. 第八胸椎の棘突起の下にあるのが、脾兪穴です。これは、脾臓の気が注入される穴です。
9. 第九胸椎の棘突起の下にあるのが、腎兪穴です。これは、腎臓の気が注入される穴です。
10. 第十胸椎の棘突起の下にあるのが、大腸兪穴です。これは、大腸の気が注入される穴です。
11. 第十一胸椎の棘突起の下にあるのが、小腸兪穴です。これは、小腸の気が注入される穴です。
12. 第十二胸椎の棘突起の下にあるのが、命門兪穴です。これは、すべての内臓の気が注入される穴です。

俞穴のケア方法

-# 俞穴のケア方法

俞穴は、東洋医学において、内臓の気が注入される、背中の特定の穴のことです。俞穴をケアすることで、内臓の機能を整え、健康を維持することができます。
俞穴のケアには、いくつかの方法があります。最も簡単な方法は、俞穴を指で押すことです。俞穴を、1～2分間、ゆっくりと押します。押す強さは、強すぎないように、痛くならない程度にします。
また、俞穴を温めることも有効です。俞穴を温めるには、温タオルやカイロを使用します。温タオルを俞穴に当てて、1～2分間温めます。カイロの場合は、俞穴に貼って、1～2時間ほど温めます。
さらに、俞穴にツボ押しをすることもおすすめです。ツボ押しは、俞穴を刺激して、内臓の機能を整えることができます。ツボ押しは、専門の鍼灸師に依頼するか、自分で行うこともできます。自分で行う場合は、ツボの正しい位置と押し方を、事前に確認しておきましょう。
俞穴のケアは、健康維持に効果的です。定期的に俞穴をケアすることで、内臓の機能を整え、健康な体を維持することができます。