按法｜東洋医学の用語で押さえる手技

按法｜東洋医学の用語で押さえる手技

按法とは？

-按法とは？-

按法とは、東洋医学において、体表に垂直な方向に、絶え間なく押す手技のことです。中国で発祥した伝統的な医療であり、鍼灸や漢方薬とともに、中国医学の三大療法の一つとされています。

按法は、筋肉の緊張をほぐし、血行を促進し、痛みを和らげる効果があるとされています。また、自律神経のバランスを整え、免疫力を高める効果もあるとされています。

按法は、主に、肩こり、腰痛、頭痛、膝痛などの身体の痛みを治療するために使用されます。また、疲労回復やリラックス効果を求めて、健康維持のために利用されることもあります。

按法は、鍼灸師やマッサージ師などの専門家によって行われることが一般的です。しかし、自分で按法を行うことも可能です。自分で按法を行う場合は、まずは、基本的な手技を学ぶ必要があります。基本的な手技を学んだら、自分の体の状態に合わせて、按法を行うことができます。

按法は、安全な治療法ですが、注意点もあります。強い力で押しすぎると、筋肉を傷める可能性があります。また、皮膚に炎症がある場合は、按法を行うと悪化することがあります。

按法の種類

-按法の種類-

按法には、いくつかの種類があります。最も基本的なものは、母指や示指、中指で体表を押し下げる「指圧」です。指圧は、筋肉のコリをほぐしたり、血行を改善したりするのに効果的です。

また、手のひら全体を使って体表を押し下げる「掌圧」もあります。掌圧は、指圧よりも強い刺激を与えることができ、筋肉の深層部までほぐすことができます。

さらに、肘やひざ、足を使って体表を押し下げる「肘圧」「膝圧」「足圧」もあります。肘圧や膝圧、足圧は、強い刺激を与えることができ、慢性的な痛みやコリを改善するのに効果的です。

按法は、体表を押し下げる方向によって、縦按法と横按法に分けられます。縦按法は、体表に垂直な方向に押し下げる方法で、横按法は、体表に平行な方向に押し下げる方法です。

縦按法は、筋肉のコリをほぐしたり、血行を改善したりするのに効果的です。横按法は、関節の可動域を広げたり、筋肉の柔軟性を改善したりするのに効果的です。

按法の効果

按法の効果

按法は、体表に垂直な方向に、絶え間なく押す手技です。これは、筋肉をほぐし、血行を促進する効果があります。また、ストレスを軽減し、リラックス効果をもたらすとも言われています。

按法は、腰痛や肩こりなどの筋肉の痛みを和らげる効果が期待できます。また、血行を促進することで、冷え性やむくみの改善にもつながります。さらに、按法は、自律神経の働きを整える効果があるため、ストレスを軽減し、リラックス効果をもたらすとも言われています。

按法は、比較的安全な手技ですが、強すぎる刺激を与えると、筋肉を傷つけてしまうこともあります。そのため、按法を行う際には、強さの加減に注意が必要です。また、妊娠中の方や、皮膚に傷や炎症のある方は、按法を受けることができません。

按法のやり方

按法のやり方

按法は、体表に垂直な方向に、絶え間なく押す手技です。指先や手掌、肘や膝など、身体のさまざまな部位を使って行うことができます。按法は、筋肉のコリをほぐしたり、血行を促進したり、リンパの流れを改善したりする効果があります。

按法を行うときは、まず、施術する部位を清潔にします。次に、施術者と被施術者が楽な姿勢をとります。施術者は、施術する部位に手指や手掌、肘や膝などを当て、垂直に力を加えます。圧迫の強さは、施術者の手指や手掌の感触を頼りに調整します。

按法は、全身のさまざまな部位に行うことができます。首、肩、背中、腰、足など、コリや痛みのある部位に按法を行うことで、不快な症状を緩和することができます。

按法は、自分で行うこともできますし、専門家に施術してもらうこともできます。自分で按法を行うときは、強すぎたり、長すぎたりしないように注意しましょう。専門家に施術してもらうときは、自分の症状や体調などを伝えて、適切な按法を受けてください。