東洋医学の用語『自汗』とは?

東洋医学の用語『自汗』とは?

自汗とは

自汗とは、明らかな原因がないのに、日中過剰に発汗する状態のことです。激しい身体活動、暑い気候、厚着や服薬などが原因で起こることもあります。自汗は、身体のバランスが崩れたり、内臓の機能が低下していることが原因で起こることもあります。

自汗は、夏場や運動後など、汗をかきやすい状況で起こりやすいです。しかし、冬場や安静時の発汗も自汗に含まれます。自汗は、身体の水分バランスを崩したり、脱水症状を引き起こすことがあります。また、汗が蒸発する際に体温を奪われるため、身体が冷えて風邪を引きやすくなることもあります。

自汗は、東洋医学では「気虚」や「血虚」などが原因で起こると考えられています。「気虚」とは、気の不足することで、「血虚」とは、血の不足のことです。自汗には、身体の冷えを改善する漢方薬や、気の巡りを良くする漢方薬などが処方されます。

自汗の原因

自汗の原因は、まだ完全には解明されていませんが、いくつか考えられる原因があります。

1つ目は、自律神経がうまく働いていない可能性です。自律神経は、身体の恒常性を維持する働きをしていますが、この自律神経のバランスが崩れると、汗の調節がうまくいかず、自汗が生じることがあります。

2つ目は、ホルモンバランスの乱れです。女性の場合は、女性ホルモンであるエストロゲンが不足すると、自汗が生じることがあります。また、更年期の女性も、ホルモンバランスの乱れによって自汗が生じやすくなります。

3つ目は、薬の副作用です。一部の薬には、自汗を引き起こす副作用があります。例えば、降圧薬や抗うつ薬などが挙げられます。

4つ目は、感染症です。感染症になると、身体の免疫機能が亢進し、発汗が促進されます。そのため、自汗が生じることがあります。

5つ目は、ストレスです。ストレスを感じると、交感神経が優位になり、発汗が促進されます。そのため、自汗が生じることがあります。

自汗の治療法

自汗の治療法

自汗の治療法は、その原因によって異なります。明らかな原因がある場合は、その原因を治療することが先決です。例えば、激しい運動や暑い気候が原因の場合は、運動量を減らしたり、涼しい環境に移動したりすることが有効です。厚着や服薬が原因の場合は、衣服を薄くしたり、服薬の内容を変更したりすることが必要です。

原因が不明な場合は、漢方薬や鍼灸などの東洋医学的な治療法が有効な場合があります。漢方薬は、個人の体質や症状に合わせて処方されるため、自汗に効果的なものを見つけることが期待できます。鍼灸は、ツボを刺激することで気の流れを改善し、自汗を軽減する効果が期待できます。

また、日常生活でのちょっとした工夫で自汗を軽減することも可能です。例えば、水分をこまめに摂取したり、塩分や辛いものを控えたりすることが有効です。また、適度な運動を心がけたり、ストレスを溜めないようにすることも大切です。

自汗は、日常生活に支障をきたすこともある症状ですが、適切な治療を受けたり、日常生活での工夫をしたりすることで、改善することが可能です。気になる症状がある場合は、早めに医師や漢方医、鍼灸師に相談しましょう。

自汗の予防法

自汗の予防法

日中における過剰な発汗の予防法を紹介します。

* 明らかな原因がない無汗（発汗）は、いくつかのことが原因となっている場合があります。暑すぎる場合、または十分な水分を摂取していない場合は、発汗しやすくなります。また、激辛な食べ物や飲み物は発汗を引き起こす可能性があります。
* 厚着や服薬、激しい身体活動などは、汗をかきやすくします。発汗を避けるために、涼しい服装を心がけ、十分な水分を摂取しましょう。また、激辛な食べ物や飲み物を避けるようにしましょう。
* さらに、漢方薬や鍼灸などの東洋医学は、自汗の改善に効果がある場合があります。これらの治療法は、汗を調節する体の自然な能力をサポートするのに役立ちます。
* しかし、自汗が続く場合は、医師の診察を受ける必要があります。自己判断で治療を行わないようにしましょう。